目が離せない
先日訪問したAさん(80代後半 女性、要介護1)
妹さんと二人暮らし。
お母様の介護をお二人で この家で何年もしていた・・・とのこと。
お母様に購入した電動ベッド(トイレ付の、当時出始めで驚愕するほど高価だったの)を
今はAさんが使っている。
妹さんは、「若いころは思いもしなかったけど、
気が付いたら ずっと誰かの介護をしている.・・・」と、笑う。
数年前は、妹さんが体調を壊して入院されていたらしく、
「順番通りにいく・・・とは、限らないからね~
この先、どうなるのかしらね~」と、お二人で笑ってはった。
その次に訪ねたBさんは、長年一人暮らしの女性。要介護1。
Aさんとあまり年も変わらず、身体機能としては、Bさんのほうが
日常生活動作がいろいろ困難なことが多そう。
「ずっと一人だから、なんでも自分でしないと」
「これ以上できなくなったら、どうしたらいいのかしらね~」
その次に訪ねたCさんご夫婦も 同じく80代後半。ご主人が要介護3。
奥様はまだ介護認定は受けていないけれど、長年患っている持病があるとか。
離れて暮らす息子たちがいるけれど、「向こうの生活があるからね~」とおっしゃる。
「いつまで 二人で暮らせるかしらね~、私が、倒れたら終わりやろうね~」
どうなるのか・・・と、気にはされていても、具体的なコトを考えているわけではない。
もしかしたら、すぐに迫っている状況であるかもしれないけれど
その時になってみないと・・・というのが、現実。
「その時」に、誰と暮らしているのか、どう暮らしているのか
今、元気だからと、まだまだ先のことだと思っている私たちには、
もっとわからないこと。
最近、だんだん(ますます・・・かも)、わからなくなってきている。
前もって、できることがあるのか、しておいた方がいいことがあるのか。
「ココロの準備」が、どの程度必要で、どの程度のことまでなら、効果があるのか・・・
この仕事をしていて、いろんな方と出会う中で、
いざと言う時がきたら、それなりに けっこうなんとかなるもの・・・とも、思う。
準備していたようには、実際ならないことの方が多いし。
Aさん姉妹も、Bさんも、Cさんご夫婦も、
先はわからないけれど、今のこの日々を、こうして暮らしている、一日一日を、
とにかくできるコトをやりながら、ちょっとでも元気に、ごきげんに
居られたらいいな・・・と願ってはる。
何より、大切で、すてきなコトだと
思った。