金平糖

すごい強風だった今日の垂水駅。
北側の街路樹の百日紅から　吹き飛ばされて、引きちぎられた花びらが
歩道を転がっていた・・・
あれっ　何かに似ている・・・金平糖を思い出した。
淡い色味と、ひらひらの縁取りが　あのツブツブの星形のに似て見えた。

金平糖・・・なぜか、昔からけっこう好き。
食べて　美味しい・・・というのでもない、ただのお砂糖の塊。
けれど、和菓子屋さんや縁日などで、
紫陽花とか、なんかちっちゃい花が固まったように
透明のセロファンに包まれて、偽物の葉っぱまで添えられているのが、
とてもきれいで、ココロ惹かれた。

めったに買ってもらえることなどなかったけれど、
なんかのついでにか、買ってもらった記憶がある。
薄紫と水色と薄いピンク、濃い紫がうまくちりばめられた　紫陽花の形の。
綺麗で、ばらして食べるのがもったいなくて、
ずっと食器棚のガラスの器の前に置いて飾っていた・・・
いつか色褪せて、熱で溶けたか形が崩れてきて・・・
固まって変わり果てた姿のを、フォークで砕いて食べたんやったな。

わざわざ買うことはもうないけれど、
それでも、乾パンの缶カンに入っている金平糖（ちょっと大き目サイズの）を見つけると
ちょっとうれしいし、縁日の飴やさんの前では、ついつい立ち止まって探してしまう。
“コンペイトウ”という音の響きと、なんか、昔懐かしい感じが　好きなんかな。

母も金平糖が好きみたい。
見せると、喜ぶ。
9月1日になると、非常食用の乾パンを入れ替えるので
また、開けたら　金平糖を探して拾って　母と食べよう。
楽しみ。