聞き入れる魔法
本日訪問のAさん(70代男性、要介護2、膀胱癌治療中、夫婦二人暮し)
現在、介護保険での福祉用具レンタルは4点杖のみ。
防水シーツの注文があり、ついでにお届け。
開口1番に、尿漏れがひどくて・・・だった。
紙パンツにパッドを重ね、その上にオムツカバーを穿いているが
痩せて足まわりが細くなっているため、そこから漏れるよう。
しかも、かなり体力が落ちており、ベッドからの起き上がり、立ち上がりに
時間がかかる。その時点で一部漏れること多々あり。
そこから4点杖を支えにトイレまで歩いて行くが、その道中でも間に合わずに漏れる。
奥さんも現在闘病中。
ほぼ毎日の山のような洗濯物が、相当の負担になっている。
ポータブルトイレを使ったらどうかな・・・と、
一度ケアマネに相談してみたことがあるという。
けれど、「トイレにしか歩かないのに・・・歩けなくなるよ・・・」と言われたそう。
う~ん、たしかに、日常的に歩くコトは減るだろう。
けれど、このトイレという、基本的な生活動作がここまで負担になっていて、
さらにたくさんのことが派生して、奥様の負担も増大ならば
まず、「尿漏れ」をすこしでも改善することを考えなければ。
もちろん、治療中なので医療面でのサポートも重要である。
体力回復の援助。
起き上がり、立ち上がりの動作が楽に、少しでも早くできるコト
移動距離の短縮、
着脱動作の簡略化
などなど・・・
歩くためのリハビリと、トイレ(排泄)という生活動作の援助とは、
分けんとアカンやろ~と、叫びたいところを
なんとか、言葉を選びつつ、報告書を書いた・・・