心配する側になって
土曜日、寒空の下「王子公園の夜桜通り抜け」に行ってきた。
入り口から中に入るまで、「ただ今大変混雑しております~~」のアナウンスのもと
例年以上にぐるぐるぐるぐる歩いて・・・
実際入ると、思いのほか 中は空いていた。
いつもよりコースも短くて、半地下のアシカの水槽の横を通って上からみるとこも
坂道を上がった上の見事な桜の大木のとこも、最後の直線右側の階段上のとこも
通れないようになっていた・・・
この短い空いたコースなら、もしかしたら、車いすで来ることもできたかも・・・と
ちょっと思った。
(いや、入るまでのぐるぐる・・・で押すほうも疲れ果ててしまいそう)
ライトアップされた桜の下を、ゆっくり見上げて歩いた。
まだ、5分咲きぐらいだったのか、
咲いている桜の花びらも、なんかちょっとまだ固めで、一つひとつの花が小さく見えた。
記憶にある、母と見上げた、降りこぼれてくるような桜・・・というイメージとは、
全然違って、コースもなじみと違うので、
途中からは、なんだかここで桜を見て歩くのが はじめてなような気がしてきた・・・
2周目は、遊園地に入ってパンダ豚まんを買った。
観覧車にも乗った。(またまた“パンダ”には、当たらず・・・今回は“キリン”)
後に並んでいたのは、80代ぐらいの女性。
一人で、観覧車に乗りに。
想像で、いろんな物語がうかぶ。
私も、ずっと来続けたら、いつかは一人でも観覧車に並ぶかな・・・
たくさんの物語を超えた先に・・・
いろんな感傷を半分連れて、観覧車はゆっくり上がっていった。
冷えた澄み切った空気に、視界は良好で、
眼下の、ほのかにピンク色に浮かぶ桜と、さらに、空には満月。
やわらかな、新しい情景が、心に刻まれていった。
来て よかった。