目が離せない
先日から悩み中の、広すぎる家の室内移動について・・・
この前訪問したAさん宅(95歳、女性、要介護4)では、
ツッパリ式手すり(ベストポジションバー
基本ポールにウェブ型アームを組み合わせて使用)が
とてもうまく動線上に配置されており、伝い歩きのAさんが、
要所要所に設置されている手すりをしっかり持って、動き回っていた。
途切れの無い手すりと、ピンポイントに設置した手すりとでは
どちらがより、歩いている本人の「気をつける」という意識が高くなるか・・・というと、
Aさんを見る限り、(伝い歩きのレベルにもよるけれど)
後者(ピンポイントのほう)ではないか・・・と思う。
手すりの目的が、「バランスの補助」なのか、「杖替わりの支え」なのか、
「動線の誘導」なのか・・・によっても違う。
Aさんには、「バランスの補助」として、役に立っていた。
だから、立ち止まるところ、向きを変えるところ、腕を伸ばしてドアの開閉をするところ
に手すりがついていて、それ以外は、ない。
ただし、これだけ手すりが林立しているので、歩行器を使用する空間は、ない。
あくまで、Aさんが伝い歩きをするための環境。
Aさんには、ぴったりな環境。
しかし、あまり言いたくないけれど、室内の“ミバ”が気になるお家だと、
まず、このプランは受け入れられない・・・という現実もある。
まあ、他のご家族のみなさん含めて、生活されている場であるので、
あまりに特殊な環境を提案することは、ないですが。
何を優先するか、
安全と安心の確保と、やってみようかなという気がおこるような
そして、周りの人も納得するような、
そんなプラン。
広すぎる家の室内移動・・・まだまだ考え中・・・