Mybestpro Members

坂部智子プロは神戸新聞社が厳正なる審査をした登録専門家です

2年の間に

坂部智子

坂部智子

テーマ:仕事のはなし

本日訪問のAさん(80歳、女性、要介護3)
2年前にもお会いしている。
ご家族と折り合いが悪く、娘さんとは断絶状態で~と
胸の内に溜まっていたあれやこれやを 相当吐き出しはった…記憶あり。

今日、にこやかに迎えて下さったのが、どうやらその娘さん。
Aさんの、介護に関する症状は、ずいぶん悪くなっているが、
表情はまるで別人のように おだやかだった。

この2年に 何があったのかはわからないけれど、どちらかというと
この逆パターンを見聞きするほうが多いので、
Aさんに寄り添う娘さんの姿に ちょっと涙が出た。

出会うお客様(ご利用者さん)の言うことを もちろん全て、鵜呑みにすることはない。
事実じゃない話も満載だ。
でも、なんというか、出会って、目の前で過ごす間は、すべて受け取ろうと思っている。
正しい、正しくない とかは置いて。
その場を 共有するというか。
そんな感じ。

なので、悲しい~と涙されると、私も悲しくなるし、怒りが伝わると、私も腹立たしくなる。
いいのかどうかはわからない。
その場だけの「共有」というのは とても薄情で無責任・・・だとも思うので、
落ち込むことも多いけど…

でも今日のAさんをみて、あの険しかった表情が、こんなに安らいでいるのをみると、
何がどうなって、こうなったかはまったくわからないけれど、
なんか、どこかで、素をさらけ出す機会があるというのは、大事だと思う。

もちろん その相手は私でなくていい。
だれでもいいけど、
ただ受け取る。
あふれる感情で満たされたその空間を共有するということ。

母との暮らしの中でも 何より必要だと つくづく思うこと。

リンクをコピーしました

Mybestpro Members

坂部智子
専門家

坂部智子

神戸・長田の宅配ショップ ともべぇ

 

坂部智子プロは神戸新聞社が厳正なる審査をした登録専門家です

関連するコラム

プロのおすすめするコラム

コラムテーマ

コラム一覧に戻る

プロのインタビューを読む

介護サービスのプロ

坂部智子プロへの仕事の相談・依頼

仕事の相談・依頼