熱の効果か
受難というべきか・・・自らというか、
このところ母は、ほぼ毎日どこかでこけて生傷が絶えない。
障子を張替え中の父が一瞬横を向いた隙に、障子の上をのしのし歩き、転倒・・・
(見事に足型に障子紙を踏み抜いてました)
玄関上り框で、靴が脱ぎきれずにそのままあがり、つんのめって転倒・・・
今朝は、籐椅子に座ってて、そのまま床にずり落ちて頭を打った・・・
以前交通事故をしたころには、骨粗鬆症といわれ、簡単に骨折をしていたけれど
おかげで(?)丈夫になったのか、今のところ骨は毎回無事。
打ち身、擦り傷程度で済んでいる。
しかし、足元がおぼつかなくなった・・・という運動機能の問題よりは、
やはり、母自身の意識の方、回路が途切れるコトによると思われる。
実際に、こういった事故を防ごうと思ったら、
四六時中目が離せないというどころではない。
目の前にいても、手が足りない。
目の前の母一人に、私のこの手が2本では足りないのだ。
だから、一般的には皆、だんだんと寝ている(寝させている)時間が長くなるのだと思う。
身内が見ているのでない、専門の施設などでは、
怪我をさせたら困るので、“なおさら・・・”になるのも仕方がないと思える。
父との共通認識で、
できるだけ気はつけるけれど、
危険を予見して回避できることは回避するけれど、
それでも起こることは、「仕方がない」とする。
今の状態で、母の動きを制限するのではなく、
母には、母のしたいようにしてもらう・・・ということを優先する。
必要なことは、なにより、こちらの気力・体力の充実である。
この寒さでか、若干小風邪をひきかけの私・・・
けっして、寝込むわけにはいかないので、
うがい、マスク、カイロ、生姜湯・・・あらゆる知っている限りの「おばあちゃんの知恵」を総動員。
(どうにかインフルエンザではないみたいやし、大丈夫、乗り越えられそう。)
老老介護プラス1の生活では、ホントに人手がなにより貴重だし、
「いつもの生活」が少しでもガタつくと、必ず“歪”が出る。
どれだけ危ない橋を渡っているのか・・・ということを思い知る。
訪問先のお家でも、最近特にその不安をよく聞く。
いざというときに、すぐに間に合うサポートというのは、実際のところなかなか無いのだ。
(母も、万が一に今すぐ預かってもらえるショートステイ先というのは、まだ無い・・・)