兄妹
予告篇を見て、ずっと待ち遠しかった映画に行ってきた。
「プリンセストヨトミ」
感想を一言でいうのは、むつかしい。
おもしろかった、だけではないし、
感動・・・というには、小ぼけなネタがけっこう散らばっているし・・・というところ。
全く個人的な分類では、ファンタジー。
そして、私は、ファンタジー映画が大好きだ。
奇想天外、夢やロマンが・・・という意味ではなくて、
登場する人がみな、“愛すべき人間”というのが、私にとっての必須条件。
現実を直視したようなシビアな作品も、たまには観るけれど、
やはり、観終わったあと、映画館を出る時に、ちょっと心が軽く、晴れ晴れとするような
そんなのが、いい。
仕事帰り、ちょっと気分が重くなることが続いていたからかな。
介護する人、される人、周りの人達の関係性がトゲトゲしていると、
どんなに介護環境が整っても、やっぱり居心地がよくはならない。
「身から出た錆び」
「急には人は変わらない」
「困った時だけ助けてほしいと言われても・・・」
これまでに積み重ねてきた長い時間の中でのいろんなしがらみは、
今の瞬間だけで関わる私には、もちろん見えない。
それぞれに 言い分があるやろうし、
わだかまった“しこり”は、生半可なものではない・・・・との想像はつく。
現実の人生に、映画の様なハッピーエンドが訪れる確率は
もしかしたら、とても低いのかもしれない。
けど、人生には、あらかじめの筋書きは無いので、
今からの“在り方”で、どのようにも変えられる可能性がある・・・と
私は、信じている。
「世の中そんなに甘くないで!」
何度も聞かされるセリフではある。
それでも、信じたいと思う。
何度泣かされても、懲りないためには、
たまに、ファンタジーのエキスの補給が必要です。