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坂部智子

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坂部智子(さかべともこ)

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コラム

尿モレ

2011年6月3日 公開 / 2011年7月7日更新

テーマ:福祉用具のこと

コラムカテゴリ:医療・病院

昨日に続いて 今日もこの話題で。
母の介護をする中で、自分の気持の変化が大きかったものが、
“排泄”に関することである。

この顛末は、以前コラムにも書いている(今年3月31日分「トイレは」
http://mbp-japan.com/hyogo/tomo-be/column/18594

最近の母の状況としては、
昼間は 軽失禁用(おしっこ約2回分)の紙パンツ着用。
自分でトイレに行き、パンツをおろして ちゃんと出していることが多い。
5日に1度ぐらい 晩帰った時に濡れている。
(トイレに行くのを忘れたか、穿いたまましたか・・・は、不明) 

夜(だいたい20時ごろ)、寝る前にトイレを済ませてから、
夜用(約4回分)に履き替えて、そのまま。
朝8時ごろに起きた時、だいたいパンツは“ぐっしょり”~“ずっしり”ぐらい。
寝ぞうも悪いけれど、“ずっしり”になっても、漏れてはいない。
思ったより、漏れないものなんや~というのが、今も母に関しては健在。
 
確かに、月に5・6回(つづく時は続くし、あく時は10日ぐらいあく)ほどは、
パジャマと防水シーツまでが びっちゃんこ・・・ということになる。
これは、出た量が紙パンツの許容量を超えたため。

この、出る量の予測は、無理というのが実感。
必ずしも飲んだ量に比例はしない。
気温、昼間の活動量、体調、精神的なこと などなど、細かいことに左右されるよう。

排尿パターンに合わせてトイレ誘導する・・・・ということは、母に関しては、無理。
そんな一定化されたパターンが続いて当てはまるのか???・・・と
素朴に疑問が沸き起こる・・・


昨日も書いたけど、
仕事で出会う方々で、尿モレに困っている人は本当に多い。

一番大きな原因は パッドの重ね過ぎ。
これについても、以前に書いている(2009年8月4日分「足し算にはならない」
http://mbp-japan.com/hyogo/tomo-be/column/2574
これは、納得してもらえたら、改善は早い。

足し算ができるパッドもある。
防水シートを使わず、表裏どこからでも吸収するというシートタイプの。
このシートですき間を補って、漏れることが減った男性もいる。
(北海道の洋子さんのアドバイスのおかげ)

もう一つ、重要だと思うのは
気にするあまり トイレに行きすぎること。
出ないのに出すことで、かえって、残尿が増える。
その結果、就寝中の尿量が増える。

これは、自分の経験からもわかり過ぎるほど、わかる。
(脊髄の炎症だったので、排尿・排便障害があった)
トイレに行ったとたんに、またすぐに行きたくなる。
行っても、少ししかでない・・・・のに、またすぐに行きたくなる(行かねば・・・と思う)。

体力的にはトイレに行くこと(ポータブルに座ることも)は、かなりの負担だった。
にもかかわらず、一日中、頭の中はトイレのことでいっぱい。
(入院中などは)呼んでもなかなか来てくれないから、
切羽つまるまでに、しとかないと・・・・という強迫観念が沸き起こる。
症状が悪くなって、バルーンカテーテル留置になった時、
正直、ホッとした。
ああ、これでトイレから解放される・・・・楽になる・・・・と思ったっけ・・・・


今は、尿モレの相談を聴く立場。
一緒に、試行錯誤して、少しでも 楽に心地よくなる方法を探している。

でも、忘れたらあかんと思うのは、
この「気にしすぎる」ことのしんどさ。
ここがうまく伝わると、試行錯誤も取り組みが変わってくる。

昨日の方は、ボクサーパンツ、買ってきてもらったそう。
「流行っとーらしいな」と笑ってはった。
楽しく試行錯誤。
続いている。












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