外でスッキリ
母の食べこぼしがひどくなってきたので、
食事の時には、エプロン(もどき)を着けている。
クリップ2個に、紐をつけたので手ぬぐいを留めて、
食器を乗せたトレーの下に敷きこんで使っている。
(首から胸辺りは、二重になるように折りこんで留める)
介護用商品として、「食事用エプロン」なるものがいろいろ出ているけれど
今の状態では、まだ買わずに、フツーの手ぬぐいの活用で済ませています。
もちろん、優れた商品も工夫をこらしたのもたくさんあるのですが、
なんというか、日常に溶け込ませるには、ちょっと大仰というか
そのエプロンをつけた姿が、母にはまだなじまない・・・というか そんな理由で。
改めて、手ぬぐいは、優れモノです。
タオルだと、毛羽立ったループに埋もれていた「ご飯粒」が、
ちょっとつまんだだけでとれる。
我が家得意の“3秒ルール”(落ちても3秒以内だとセーフ)で、
手ぬぐいから つまみとったものは全て、お皿に戻す。
(何度でも)。
これだけ薄いのに、汁物の吸収力も けっこうある。
すぐに乾くし。
たたむと 全くかさばらず。
縦、横、上下、表裏逆にしてもOK。
いつも思うけれど、昔から工夫を凝らして使われてきたモノは、
やはり 応用がきくので、とても便利に使えます。
母のお気に入りは、ピンクのウサギがついたヤツ。
父が箪笥の奥から引っ張り出した、古びた、なんとか銀行の手ぬぐいだと
着けるのを嫌がるけれど、これだと喜んで着ける。
今までに もらったりして、けっこうカワイイ手ぬぐいがいろいろあるのに
ケチな私は、なかなか 母に差し出さない・・・・
勿体つけるし、いちいち逆らうし・・・
(けっこうイジメっ子気質だと、自分を認識中)
認知症の介護というところでは、どうなんやろう・・・というところですが、
母は、ちゃんと学習して(?)対抗してくる。
例
カワイイ手ぬぐいを 「いいやろ~」と、私が見せびらかす。
母が「あっ かわいい」とか言うと、私は「あ~げない」と言う。(ひど~)
母は、「ふ~ん」と、知らん顔して、通り過ぎしなに サッとひったくる。
最初にやられた時は、けっこう驚いた。
力いっぱいひったくって、ニンマリしている。
まあ、時と場合によると、癇癪をおこして、大暴れにもなるので
くれぐれも対応には気をつけないといけないけれど
生存競争(?)を仕掛けると、頭でなくて、感情や体の反応でか
ちゃんと対抗してくる・・・・というのが、最近の実感。
そして、
父があきれるような 低レベルな“ふっかけ”を、日々目論んでいる私です。
(日常的に”刺激”が必要という意味では、相当なものやと思っている(笑))