8000回を目標に
5月の第二日曜日が母の日。
うちの母がまだ達者なころは、好きな花の鉢植えを贈ったり、
一緒に買物に出かけて、甘いものを食べに入ったり・・・などとしていた。
今、この介護に関わる仕事をしていて 思うことは
まだ、元気なうちに、日常生活が少し楽になるようなことや
安全に行えるようなことを 周りが気を付けられたら、
(もちろんある日突然何がおこるかはわからないけれど)
達者で 暮らせる時間が ちょこっとでも長くなるのでは・・・・ということ。
振り返ってみても、身近な人の“老い”というものには、
身近であるほどに 無頓着というか、見えない、気づかないことが多いと思える。
今週は、モニタリングで訪問したお家というのが、
偶然だけれど、高齢の母親を息子さんが介護している・・・というケースが続いた。
皆 とても優しい方達。
けれど、息子視点と娘視点というのは、やはり違うなあと感じることも多かった・・・
いいとか 悪いとかではなくて。
えっと、そうそう、母の日のプレゼントの話。
まだ要介護認定では非該当の自立か、要支援ぐらいまでの方の場合。
年齢的には60代~ぐらい。
体重がかなりあるとか、何かがあれば、50代も少しは当てはまる・・・
ご参考に・・・です。
おすすめは、母親の姿を“客観的にみる”機会をつくること。
これは、同じ家に住んでいても、あえて、外で待ち合わせをして、
人ごみの中をやってくる母の姿を観察するとか、
要するに、他人の中に居る親の姿を、離れた視点で見るということ。
まず、歩き方、立ち姿、人と話す時のしぐさなどを 見る。
値札を見る時のしぐさなども・・・大ヒントになる。
思ったよりも、背中がかがんでいたり、足を引きずって歩いていたり・・・
話を聞く時には、相手に片側を近づけて聞いているとか、
値札がとても見づらそうだったり・・・・
このレベルのことは 本人は
日常生活の不便、まして老化の現れとは思っていないので
聞いてもまず本人から、困り事として上がってくることはない。
歩き方に 今までとは違う様子が見えたら、
履いている靴をチェックする。
靴の踵の高さ、すり減り方、形に歪みがあるか・・・など。
ヒールの高い靴にこだわる女性は多いけれど、履きやすい靴に変えるだけで
姿勢も、場合によっては外反母趾や、膝の痛み、腰痛などが随分改善することもある。
靴だけでは改善出来そうにない場合は、
歩行補助車(いわゆるシルバーカー)を利用することなども提案してみる。
この場合は、身近な人で、ご本人と同年代か、少しは若い人で使っている例を出すと
効果的。
正しい姿勢で、歩くということ。
達者で生き生き暮らすには なによりも大切なこと。
1年早く、シルバーカーを使うことで、
膝の痛みの進行を、1年以上も ゆるやかにすることになる場合もある。
(使った人の、使わなかった場合のデータを取ることはできないので、
統計上の立証はできませんが)
何か 今までと違うことを 新しく始めるには
この「母の日のプレゼント」というのは、絶好の機会です。
ケースによって、見るべきポイントはもちろんちがうので、
うちの母親は最近どうも・・・で・・・ など、
見つけた情報があれば教えて下さい。
一緒に いいプレゼントを考えましょう。