熱の効果か
デイサービスで 母の「生活史」を情報としてほしいと言われた。
時空(?)をあちこち飛び回る母の言動の背景を知ろうとしてくれている。
子供のころ母から聞いた話のあれこれを思いだして
自分の記憶とたどりながら 年代を追って書き出してみた。
生まれた家。
小さかった母が どんなふうに育ったか。
戦時中のこと、疎開の話。
辛かったこと、悲しかったこと。
きょうだいのこと。
学校、就職、結婚、子育て。
嫁しゅうとめのいろいろ。
親の看取り・・・
私の看病・・
孫の世話
老後の日々
・・・・・
日頃思い返すことなどないのに、書き出したらまあ次々と思いだせて驚いた。
(何もかも書きつくせないので、今回はさっくりまとめた)
私が今まで育ってくる中で どれだけ母と濃密に過ごしていたかも
また改めて実感した。
(昔の話の大部分は、小学校までぐらいに聞いていたことだと思う。)
(和裁をしながら母がいろいろ話してくれた・・・という記憶)
(この歳まで そんな風に濃い時間を過ごしてこれたことは本当に幸せだと思う。)
母を通して語られた、今はもういない祖父や祖母のことも
私が覚えている限り ちゃんとここにある。
その人のことを知っている人が全部いなくなった時に 人は本当に
この世から消えるのだと なんか ずしりとわかった気がする。
(ちょうど佐野洋子さんの「シズコさん」を読み終えたところだったので
なおさら そんな想いが心をぐるぐる巻きにして 書きながら泣いていた)
父に見せたら 父も知らないことがたくさんあったようで感心された
(記憶の良さも自画自賛(笑))
母を知っている人に会って、母の話しをもっともっと、たくさんたくさん聞きたいと思った。
ちゃんと私が覚えておくから。
父のことは 何も知らない・・・・というのも 改めての発見でした。
今からでも ちゃんと聞こう。