熱の効果か
このコラムにもよく登場しているうちの父は、とてもきまじめ。
車に乗っていて、外を見ていた母が機嫌悪そうに「暗い・・・」というと、
「午後から雨が降るからな、確か降水確率は70%で~~~~」と説明する。
シートベルトをはめるのに、引っ張って母が「痛い・・」というと、
父は「急に停まらんようにはしてるけど危ないし、交通規則でシートベルトをせなあかんように~~~」と説明する。
どう言ったら母がわかりやすいか 言葉を言い換えたり、ゆっくり話したり
まじめにまじめに 考えてやっている。
横から私が、「暗いな~ おひさま 寝てるんちゃう~」
「悪いシートベルトやなあ~ 怒ったらなあかんわ」
と ちゃかして 笑って 終わりにする。
母は別に正しい答えが欲しいわけでなく、ただなんかこのイヤな気持ちを
相手にしてほしいのやろう・・・・と思うので
父にもそう言う。
いつも 「そ~か~・・・」とうなずきつつ
また次の場面になると やはりまじめに回答している・・・
父の性分なのでしかたないかとも思う。
けれど、まじめな分 (きっと)ストレスもたまっている。
私は ちっちゃなイライラや、ムカッ をその場で解消する技(?)をけっこう増やした。
お風呂上りの着替え中 母が突然いやがって、「いじわるばっかりっっ!!」と
手足をばたばたして、あばれて、私の顔もはたかれた。
(痛っ・・・ちょっと ムカっ・・・)
母の機嫌はどんどん悪くなり大暴れもおさまらない・・・
(以前は 嵐が過ぎるのをじっと辛抱強く待っていた。そのうち 忘れておさまる・・・・)
技1.
「おかあさ~~~~ん!!! くそばばあがいじめる~~~」と超大声で叫ぶ。
騒いでいた母が ぴたっ と静かになって、心配そうな顔をする。
「くそばばあが腹たつねん」「ほんまに かなわんわ~~~」と
他に悪者がいることにして、母に訴えると 母も一緒になって文句を言う・・・
「困るね~」で 笑っておしまい。
・・・・という逃避技。
技2、
「このパンツがいじわるやねん!!」
「ほんまに 悪いパンツやっ!!!」「脱いだら 怒ったる・・・」と言って脱がせて
くちゃくちゃに丸めて床に投げつける・・・・あ~すっきり・・というすり替え技。
他にもいろいろ。
父が、「ほんまに悪いシートベルトやっ!!!」などと言うのを
想像はしにくいけれど
でも なんかうまく やり過ごしてほしいと思う。
父が楽になると 母ももっと楽になる。
トンチンカンな話が さらに増えそうやけど
笑ってられたらそれがなによりやと 本当に思うから。
父のチャレンジを 応援している。
(なんかうまく出たら すぐ報告します(笑))