車いすで
朝方 一人でガサゴソしていた母が また布団に入って、
今度は 8時過ぎてもなかなか起きてこない。
ぼちぼち起こそか・・・とふすまを開けたら
いきなりその前で 涙をぽろぽろ流して母が立っていた。
「おね~ちゃん~~~」と泣きだした。(誰?????)
うろたえた。
とっさのこと過ぎて うろたえた。
手を引いて、いつもの椅子に座らせて
「ひゃ~ひどい顔~ 鼻かまな~」と タオルで顔を拭くと
母も笑っている・・・・けど、こっちの心臓は まだバクバクしている。
朝ごはんはフツーに食べた。
なんかちょっと目がうつろ。
TVを見ていてもすぐに泣く。
すっかり小さな女の子になって 心細そうに居る。
母のいろんな憎まれ口や ややこしいことのあれこれ
そんなものにはずいぶん慣れてきて、
笑って過ごして来れていた。
けれど、このあまりにはかなげな
まるっきりの小さな女の子バージョンには
心づもりが間に合わず、ついていけていない。
無償の愛で包みこめる母性が あれば・・・と思う。
ないし。
無理・・
まいった・・・
母と娘、次なるステージが始まった か・・・