車いすで
昨日、兄の誕生日だった。
普段は帰りが遅いようだけれど、
まあこんな日ぐらいは・・と思って、
「帰ってる?」とメールした。
「もうすぐ帰る」との返事。
ころあいをみて、家に電話した。
兄が出た。
母に替わった。
きょとんとしつつも 元気やで~などと話している。
ツンツン つついて、大きく書いた紙を渡した。
・・・・ら、
「おたんじょうびおめでとう」と読んだ。
「あっ ありがと・・・」と言ってる声が 受話器の向こうから聞こえた。
しばらくぼそぼそしゃべって、おしまい。
ほとんど、やらせですが、
なんか、母に 兄の誕生日を祝ってほしかった。
受話器を置いた瞬間に、さっき誰と話したか どころか
電話したことも もう覚えていないけれど
あの一瞬は 兄とつながってた・・・と思える。
私の自己満足・・・やけど。
来年の今日、どうなっているかは わからないから。
自然にまかせて うまくいくことと、
無理に逆らってでも 押しとどめたいこと が、ある。