ちゃんと聴いてる
日曜日に、父と洗面所(兼 脱衣所)の大片付けをした。
母をお風呂に入れるのに、二人で洗面所に入ると
どちらかの身体が どこかにぶつかる。
よろけて つかまっったとこからは 物が落ってきていた。
昔から 狭い家に物の多い家だった。
2回の引っ越しを経て 少しずつ器が大きくなるにつれ
さらに物が増えてきた。
物に圧迫されてくると 便利に開発された収納グッズの類を取り入れるので
その時は すっきりと片付いたようになる。
物自体は減っていないので、すき間や高いところ などが
次々とふさがっていくだけ。
現在 住人は3人のみ。
泥まみれの体操服もないし、パリッと糊の効いたワイシャツもいらない。
(母の病気の進行過程でおそらくため込むことになった)液体糊、洗剤、家用洗剤、などなどストックが山積み。
見渡して 父と、もう一生買わんでいいなあ~とうなずき合う。
『同じものは同じところにしまう』という お片付けの基本が、出来なくなっていた。
昔から片づけが苦手な母だったけど。
(小学生のころから ボーっとしていながらも 母親のそういう面は見えていた。)
いつからか 病気だけのせいなのか もうわからない。
母が今まで積み上げてきていた家事全般を 取り崩し
変えすぎて混乱するまでにはならないように工夫しながら
今の暮らしにあったように 再編していく作業。
思い出につかまらないように、
あれこれ考えないように、
おセンチにならないように。
父と笑いながら 進める。
洗面所は 明るくすっきりし、
大きな動作で服をぬいでも ぶつからなくなった。
よかった。
これで いいね。