もみ・・・じ
母の左手がギプスになって10日がたつ。
痛みはずいぶん治まってきたようで、このまま順調にいけば、
後一週間ぐらいで外れるかも とのこと。
よかった。
怪我をしてからの母は、不自由な中で、自分で出来ることを工夫する
ということを始めた。
片手で靴下を履くこと、ズボンの上げ下ろし、お茶碗からご飯粒を残さず拾い上げること。
膝や肘を使ったり、足りない時は周りにあるもので押さえたり、口も使っている。
時間はかかる。
けど、“することがある”ということ。
取り組む“何か”があるということが どんなに大事かが 本当によくわかる。
させられるのでなく、自分でしようと思ってやっていることも 大事。
私自身、自分のリハビリの体験でも わかっていた。
けど、今改めて 客観的に見ても 本当にそうとわかる。
今までの母は、やりたいことがなかった(ように思えた)。
頑張って、工夫してやったことが、(自分にとって)満足につながる体験。
自分でもわかりやすい結果(パンツが一人でトイレで上げられたなど)が手に入ること。
いろいろ取り組む中で、出来ない苛立ちも、途中で飽きて機嫌悪くなることも出てきたけれど、
なんか、事故前とは違う、この母の様子が とてもうれしい。