熱の効果か
74歳になる母は、今回の交通事故の診察で、骨粗鬆症と診断された。
シートベルトはしていたが、まったく無防備に座席に座っていたから
母だけが 肋骨や手首を折ったのかと思っていたが、骨自体のもろさが
大きな原因のようだ。
たしかになあ~
大食い家系の我が家にあって、比較的小食で、一人好き嫌いが多い。
子供のころ、「なんでも食べなさい!」「好き嫌いを言ってはいけません!」と厳しくしつけられた。
お母さんは食べないやん~と思っていた。
「お母さんは、好き嫌いがあって困ったから、あんたらは 小さいうちから
ちゃんと食べるようにせな!」という理屈だった。
牛乳も、バターもチーズも、肉系も油もんも 母はほとんど食べないが、
おかげで私は、好き嫌い一切なしで、実際ありがたいと思う。
今、毎朝、起床すぐに一錠飲み、30分間は、横になっても飲食も×という薬が一週間続いている。
比較的 速攻性がある薬らしい。
けれど、やはり 日々の積み重ねなんやろうなあと思う。
一日にして成らず。
江國香織さんのエッセイで、レーズンバターが大好きだというくだりに
火葬場で、つやつやと光る骨を見て、贅沢な方だったんですね~と
言われるのを憧れている~というような話があった。
しっかりと骨太で 艶やかに光る骨
すごい 野性の強さというか、しなやかさを裏付けるような 芯の強さ。
私も憧れる。
贅沢な~ではないけれど、なんでもしっかり食べるという素地は積み上げてきている。
母には、毎食、小骨ふりかけをたっぷりご飯にふりかけている。
せめて 少しでも 骨の空洞がつまるように。