一緒やったら
今 日常的にメインになっている業務は、介護保険のレンタル商品のモニタリングです。
(委託を受けて、宅配やら住宅改修の合間にやってます。)
前のコラムにも書いたことがあるけれど、そのレンタル商品が
ご利用者さんの現状に合っているか、介護負担軽減効果があるのか など、
様々な視点から検証および点検を行います。
どちらかというと、メカ的な点検より ほんとにその商品でいいのか、
というところに目がいってしまいます。
今日のは 電動昇降座椅子でした。
電動昇降座椅子とは → よくある座椅子の形で、
床面から立ち上がりが楽にできる高さまで座面が昇降します。
介護保険対応のレンタル商品としては「リフト」に該当します。
床からの立ち上がり動作を助けるものなので、馴染みのこたつや 座卓、お仏壇など
和室の生活様式を変えずに在宅生活を送ることができます。
難点としては、大きい、重い、機能が限定されている。
レンタル商品なので 幅広い対象者向けに開発されているのだと思います。
もちろん 少しずつ改良されたり、機能が付加されたりはしてきています。
が、まだまだ 新しい商品なので利用者さんにとっては商品選択の幅が狭いです。
今日のは、日中 ほとんどその昇降座椅子に座っているという方でした。
ベッド→ 昇降座椅子 → トイレ → 昇降座椅子 と、
移動のためのリフトとして使うというよりは、
椅子としての機能優先で、付加価値が移動できることと昇降できること。
なので、(おそらく本来の)目的上のメリットがすべてマイナスになります。
・体型がぽっちゃりしてはるので、まず、座面の奥行きが浅くて すぐにずれてきて困る。
→ 立ちあがり補助優先なので、奥行きは浅い。
・肘掛部分にスイッチがあるので、肘を乗せるとスイッチにふれてしまい誤操作が起こる。
→スイッチ位置がわかりやすく、操作しやすい
・タイヤのコマが小さいので 体重があるため移動が重い。
→ コマ付き自体が 数少ない。立ち上がれば歩ける人を想定しているのか・・・
本来がどっちなんやろう?
どんな人をモデルとしているのやろう?
と いつも思う。
いくらでも 現場の声を上げてくださいというメーカーさんの言葉を信じて
報告&提案をさせていただこう。