コンサルタントと酒

財田和典

財田和典

テーマ:コンサル指導の疑問点シリーズ

こんにちは。「専門家を使う専門家」のコラムの翻訳者、えりかです。

今回のコラムでは、“コンサルタントの酒席でのふるまいを考える”お話です。



それでは専門家を活用する専門家の話が始まります。
―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――

今回はコンサルタントには切っても切れない?「酒」との話です。

まずは、「コンサルタントと酒」についてAIに質問してみました。

コンサルタントと酒──「語らい」と「洞察」を生む一杯
コンサルタントという仕事は、ロジカルな思考と戦略的な視点が求められる世界だ。
だが、それだけでは本質にたどり着けないことがある。クライアントの本音を引き出し、組織の深層に潜む課題を探るには、論理を超えた「人間的なつながり」が欠かせない。そう考えると、酒はコンサルタントにとって単なる嗜好品ではなく、重要な「ツール」のひとつと言えるかもしれない。

■ 酒がもたらす「本音」と「洞察」
ビジネスの場では、クライアントも一定の「仮面」をかぶっている。会議室での議論は建前に支配されがちだ。しかし、仕事終わりの一杯が入ると、緊張が解け、相手の「本音」が顔をのぞかせることがある。「実は、社内にはこんな葛藤があるんですよね」「本当に変えたいのはそこじゃないんだよ」。酒の席でこぼれた何気ない言葉が、プロジェクトの突破口になることも少なくない。

コンサルタントは、データやフレームワークを駆使して課題を整理するが、組織の深層にある“人の心”は数値化できない。だからこそ、酒を交えた「語らい」の時間は、単なる交流以上の価値を持つのだ。

■ 酒の選び方に表れる「コンサル流の哲学」
面白いことに、コンサルタントの酒の嗜み方には、仕事のスタイルが反映される。たとえば、クライアントの文化に合わせて飲む酒を変えるコンサルタントは、相手の環境に適応する「カメレオン型」。一方で、決まった酒しか飲まない人は、自分の軸を貫く「ストラテジスト型」かもしれない。

また、ウイスキーのシングルモルトをじっくり味わう人は、物事を深掘りするタイプだろうし、カクテルを好む人は、多様な視点を取り入れるのが得意かもしれない。酒の選択ひとつにも、その人の思考の癖が表れるのは興味深い。

■ 酒に溺れず、酒を使いこなす
もちろん、酒は適度に楽しむべきもので、コントロールを失えば逆効果だ。飲みすぎて失言をしたり、翌日のパフォーマンスに影響が出たりすれば本末転倒。優れたコンサルタントは、酒に飲まれることなく、酒を「使いこなす」術を心得ている。

結局のところ、コンサルタントにとって酒とは、関係性を築き、本音を引き出し、洞察を得るための「場をつくる道具」なのだ。適切に使えば、クライアントとの信頼関係を深め、プロジェクトを成功へ導く一助となる。

今日もどこかで、一人のコンサルタントがグラスを傾けながら、クライアントの真意に耳を傾けていることだろう。そして、その一杯の向こうに、新たな戦略のヒントが隠されているのかもしれない。


如何でしょうか。
AIも進化しまして、ウィスキー会社の広報が書かれたような、何となくこのコラムを読みながら片手にウィスキーのグラスを傾けて・・・というようなシーンに浸れますね。

さて、ここからが私のコラムです。
コンサルタントは酒の場をうまく活用して顧客企業の経営者と親密度を高める。素晴らしい昭和時代のコンサルタントですね。じゃ、酒の場面が無いと親密度を高められないということを必須条件にして逃げていませんか。
「お客様と朝までとことん飲めば経営者の気持ちがわかる。」
「酒を呑めない奴は一流のコンサルタントにはなれない。」
など、昭和時代のベテランコンサルタントからはよく言われたものです。
ただし、酒の席は本音が出ているのか、しらふでは言えない心の中の不満を言っているのか、相手にマウントを取るために意識的に言っているのか、よくわかりませんね。
酒席から日が変わって、「先生、あの時言われたことは非常に厳しかった。」と言ってもコンサルタント本人は、「酒の席で言ったことは覚えていないのです。」と言います。
皆さんはこれをどう思われますか。「酒の席で言ったことは覚えていない。」ではなくて、「酒の席で言ったことは忘れて欲しい。」のがコンサルタントの本音です。そうすればコンサルタント自身のブランドが傷つかないからです。
なんと都合の良い理屈でしょうか。
この話をある酒造メーカーの社長にしたところ・・・その会社は国際的な賞をご自分のところの銘柄で取られていて、社長ご自身も大変な人格者の方です・・・「お酒の呑み方はお酒ばかりぐいぐい飲むのではなく、盃を空けると必ず水を飲みなさい。すると悪酔いもせず、料理もより美味しくなります。」盃→水の繰り返しが精神的なものも含めて健康に良いと教えて頂きました。
また、社長は、「お酒を言い訳の道具にしてほしくない。それは『お酒に呑まれてつい・・・。』と言われることよりたちが悪い。自分が責められていることをお酒のせいにする人は、他のことでも自責ではなく他責にするでしょう。」と言われていました。

この話、皆さんはどう思われますか。
私の経験では、数回、酒席でお酒を呑み過ぎたこともありますが、その時言ったことを全て忘れていると言うことはありませんでしたね。お酒好きのコンサルタントからは「呑みかたが足りない。」と言われるかも知れませんが、人間、お酒を呑んでいる時に突然、別人格が現れたりしません。いくら呑んでいても、その時でもあなた自身のいつもの人格が出ているのです。もっと言えば、その時こそあなたの本当の人格が出ているのです。
経営者の皆さん、コンサルタントとの付き合いで酒席を設けられたら、そのコンサルタントの本当の人格を知る良い機会です。
また、コンサルタントにとっては、自分と言うコンサルタントの厳しい評価をされている場だと思うことが大切です。

★お問い合わせ
 営業時間
 10:00-16:00 OKです(土日祝日、ゴールデンウィーク、夏季休暇、年末年始を除きます)
 まずはメールでお問い合わせください。
 このアドレスへのメール master.no1blender@gmail.com までお願いします。

リンクをコピーしました

Mybestpro Members

財田和典
専門家

財田和典(経営コンサルタント)

株式会社リンクウィル

企業の課題とそれを解決できる専門家をご紹介。経験に基づいたノウハウで、双方の特性を見出し〝ブレンド″することにより、両者が満足する「企業ニーズと人材のマスターブレンダー」として日々研鑽に務めています。

財田和典プロは神戸新聞社が厳正なる審査をした登録専門家です

関連するコラム

プロのおすすめするコラム

コラムテーマ

コラム一覧に戻る

プロのインタビューを読む

専門家を発掘、企業が求める人材をコンサルティングするプロ

財田和典プロへの仕事の相談・依頼

仕事の相談・依頼