ChatGPTとコンサルタント その3:経営コンサルタントの提案書は不要?
こんにちは。「専門家を使う専門家」のコラムの翻訳者、えりかです。
今回のコラムでは、“経営コンサルタントが作成した提案書かChatGPTが作成した提案書か見極める方法”についてのお話です。
今日はこれから必ず出てくるであろうと言う質問です。
経営コンサルタントに依頼した提案書はChatGPTを使って作成していないか?を見極めるポイントについてです。
これをChatGPTに質問してみました。
――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――
User
経営コンサルタントの提案書がChatGPTを使って作成したものかを見抜くポイントを教えてください。
ChatGPT
経営コンサルタントの提案書がChatGPTを使用して作成されたものかを見抜くポイントはいくつかあります。以下にいくつかのポイントを挙げますが、これらはあくまで一般的な指標であり、完全に確定的な方法ではありません。
文体と表現: ChatGPTは一般的な文章生成モデルですが、まだ自然な文体や表現を完璧に再現できているわけではありません。もし提案書が不自然な文体や表現を含んでいたり、不自然なまとめ方をしていたりする場合は、ChatGPTによって生成された可能性が高いです。
組織の専門知識: 経営コンサルタントは、豊富な業界知識や経験を持っています。もし提案書が特定の業界や企業に関する深い専門知識を含んでいたり、具体的な事例やデータを用いていたりする場合は、それは経営コンサルタントが作成したものと考えられます。ChatGPTはトレーニングデータとして多様な文書を利用していますが、それでも専門的な知識には限りがあります。
提案の独自性: 経営コンサルタントの提案は通常、独自の視点や戦略的な洞察に基づいています。もし提案書が一般的なアドバイスや既存の文献からの引用に過ぎず、独自性や新規性に欠けるような内容である場合は、ChatGPTによる生成物の可能性が高いです。
論理的な構成: 経営コンサルタントの提案書は、論理的なフレームワークや構成を持つことが一般的です。もし提案書が論理的な構成を欠いていたり、主張や根拠が不明確であったりする場合は、ChatGPTによる生成物の可能性が高いです。
ただし、これらのポイントはあくまで指標であり、特定の提案書がChatGPTによって作成されたものかを確定的に判断することは難しい場合もあります。経営コンサルタントの提案書を評価する際には、これらのポイントを考慮しつつ、他の要素(文法の正確さ、提案の妥当性、背景調査の徹底性など)も総合的に判断することが重要です。
こちらの同じ質問をGoogleが開発・提供している会話型人工知能"Bard”にしてみました。
質問
経営コンサルタントの提案書がBardを使って作成したものかを見抜くポイントを教えてください。
回答
経営コンサルタントの提案書がBardを使って作成したものかどうかを見抜くポイントはいくつかあります。
提案書の内容が、経営コンサルタントがその分野の専門家であれば当然知っているような内容かどうか。
提案書の内容が、あまりにも完璧で、穴がないか。
提案書の内容が、あまりにも奇抜で、常識外れではないか。
もし、提案書の内容が、経営コンサルタントがその分野の専門家であれば当然知っているような内容で、あまりにも完璧で、穴がないか、あまりにも奇抜で、常識外れである場合は、Bardを使って作成したものである可能性が高いです。
Bardは、Google AIによって開発された大規模な言語モデルであり、膨大な量のテキストとコードのデータを学習しています。そのため、Bardは、経営コンサルタントの提案書のようなビジネス文書を生成することができます。ただし、Bardは、まだ開発中のモデルであり、人間の作成したビジネス文書と完全に同じレベルの品質を保つことはできません。そのため、Bardを使って作成された提案書には、人間の作成した提案書にはない特徴が見られるはずです。
例えば、Bardを使って作成された提案書には、以下のような特徴が見られることがあります。
文法やスペルミスが多い。
文脈に関係のない単語やフレーズが使われている。
文章の論理が破綻している。
提案の内容が現実的ではない。
もし、提案書にこのような特徴が見られる場合は、Bardを使って作成された可能性が高いです。
如何でしょうか。
この答えを比べる限り、現時点ではBardはよちよち歩きですね。今なら、経営コンサルタントはBardよりChatGPTを使っている可能性が高いと言えます。
更に続けてみます。
User
それではChatGPTではできない経営コンサルタントの提案書は如何なるものか。
ChatGPT
ChatGPTは強力な自然言語処理モデルですが、経営コンサルタントの提案書には以下のような要素や特徴が含まれることがあり、これらはChatGPTによって完全に代替されることはありません。
深い業界知識と経験: 経営コンサルタントは、幅広い業界知識と経験を持っています。彼らは市場動向や競合状況、業界の特徴などについて豊富な洞察を持っています。これにより、経営コンサルタントは特定の業界における独自の視点や戦略を提供できます。
カスタマイズされた解決策: 経営コンサルタントは、クライアントの具体的なニーズや課題に合わせて提案を行います。彼らはクライアントの事業状況や目標を理解し、それに基づいてカスタマイズされた解決策を提供します。一方、ChatGPTは一般的な情報に基づいて応答を生成するため、クライアント固有のニーズや状況に対して直接的なカスタマイズはできません。
実証された成功事例とデータ分析: 経営コンサルタントは、実際の事例やデータに基づいて提案を行います。彼らは過去の成功事例やデータ分析を活用し、クライアントに対して効果的な戦略や手法を提案します。ChatGPTは大量のデータを学習していますが、特定の組織や業界の実績やデータには直接アクセスすることはできません。
コミュニケーションと対話: 経営コンサルタントは、クライアントとの対話やコミュニケーションを通じてニーズや要件を把握し、解決策を調整していきます。彼らは質問に対して即座に回答するだけでなく、クライアントとの相互作用を通じて洞察を得たり、課題に対してリアルタイムでアドバイスを提供したりします。ChatGPTは対話的なAIですが、人間のコンサルタントと同様の対話や洞察を提供することはできません。
これらの要素は、経営コンサルタントの提案書において重要な役割を果たしています。ChatGPTは補完的なツールとして使用されることがありますが、経営コンサルタントの知識と経験、カスタマイズされたアプローチ、実証された成功事例、そして対話的なコミュニケーションは、まだAIが完全に代替することのできない要素です。
如何でしょうか。
経営コンサルタントに提案書を要請される前に、まずは自社でChatGPTに経営コンサルタントの提案書を作成するように指示してみましょう。そのChatGPTから生成された提案書を用意して、経営コンサルタント作成の提案書と比べてみましょう。
どんな結果になるか楽しみですね。
あるいは、経営コンサルタントと最初に双方がChatGPTを使うことを合意して、更に良い提案書を作り上げる事が必要ではないでしょうか。もう、「経営コンサルタント自身が作成した提案書こそが魂が入って顧客の琴線に訴えられる。」と言う時代は終わったのかもしれませんね。
私たちのシニアの技術者による業務支援事業の技神では、見かけの提案書はシンプルですが、経営コンサルタントにはないディープな固有技術での支援を行います。
もちろん技神プラスChatGPTの活用による支援も可能ですが、詳しいお問い合わせは下記からお待ちしております。
★お問い合わせ
営業時間
10:00-16:00 OKです(土日祝日、ゴールデンウィーク、夏季休暇、年末年始を除きます)
まずはメールでお問い合わせください。
このアドレスへのメール master.no1blender@gmail.com までお願いします。