ChatGPTとコンサルタント その1:ChatGPTを補完できるコンサルタント

財田和典

財田和典

テーマ:外部人材活用

こんにちは。「専門家を使う専門家」のコラムの翻訳者、えりかです。

今回のコラムでは、“今話題のChatGPT”についてのお話です。
このコラムの大きなポイントは、“企業課題に対してChatGPTが導き出す答えを活用して、実際に具体的に実行する方法が重要”ということです。


さて、専門家を使う専門家の話が始まります。
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皆さんご存知のように
ChatGPT(チャットジーピーティー、英語: Chat Generative Pre-trained Transformer)は、OpenAIが2022年11月に公開した人工知能チャットボット(人間的な会話の成立を目指した人工知能に類するコンピュータプログラム)です。
実際に使われた方は、質問を重ねるにつれ、どんどん賢い回答になっていくことに驚かれたことと思います。
私も、最近、お客様企業からご相談を受けている問い合わせをそのまま質問として入力したところ、瞬時に答えが返ってきてびっくりしました。
以下、実際のChatGPTとのやり取りです。ChatGPTの生成した答えです。

User
製造業として半導体の供給不足に対してどのような対策を取ればよいか。

ChatGPT
製造業として半導体の供給不足に対する対策としては、以下のようなことが考えられます。

1.長期的な供給契約の締結
半導体メーカーとの長期的な供給契約を締結することで、安定した供給を確保することができます。また、供給量や価格に関する条件を事前に決めておくことで、不足時に価格が高騰することを回避できます。

2.ファウンドリの多角化
半導体ファウンドリ(製造委託会社)の多角化により、製造先を複数確保することで、ある製造先での不足を他の製造先で補うことができます。

3.在庫管理の見直し
不足が予想される半導体については、在庫管理の見直しを行い、必要な在庫を確保しておくことが重要です。ただし、在庫過剰にならないよう、需要予測を正確に行い、適切な量を確保することが必要です。

4.製品の見直し
半導体を使用している製品について、代替品や互換品の開発・導入を検討することで、半導体不足による生産停止を回避できる場合があります。

5.協力関係の構築
半導体メーカーとの協力関係を構築することで、半導体不足時に優先的に供給してもらえる場合があります。また、競合他社との協力関係を構築することで、互いに半導体不足時に補完し合える場合があります。

これらの対策を総合的に考え、実行することで、半導体不足による生産停止を回避し、安定した製造体制を確立することができます。


これは経営コンサルタントの回答とほぼ同じです。(35年間、経営コンサルタント業界にいました私が言うのですから間違いありません)
ただし、ChatGPTの出した答えを具体的にどのように実行するかは、自分たちで考えなければなりません。
その具体的に実行する方法をシニアの技術者による業務支援として行うのが技神です。
例えば、
・製造先を複数確保する→具体的にどのようにして何を評価して新しい製造元を開発するのか?
・在庫管理の見直しを行い、必要な在庫を確保しておく→在庫の見直しはどのように行うのか?必要在庫は何を基準に決めるのか?
・半導体を使用している製品について、代替品や互換品の開発・導入を検討する→代替品の開発には何を基準にGOをかけるのか?
・半導体メーカーとの協力関係を構築する→具体的に何をどうすれば協力関係が構築できるのか?
などについて、技神は自らの経験に基づいたノウハウを提供します。

また、ある経営者の方がChatGPTに質問された事例ですが、

User
私は企業の経営者ですが、経営課題について、その解決方法をChatGPTに質問しましたところ答えが返ってきました。しかしその答えに到達する具体的な方法がわからないのです。どうすればいいのか教えてください。

ChatGPT
ChatGPTの回答に到達する具体的な方法についてわからない場合は、以下のような方法が考えられます。

もう一度ChatGPTに質問する:ChatGPTに対して、より具体的な情報や質問を追加し、より具体的な回答を求めることができます。その際に、具体的な背景や状況、問題点をできるだけ詳しく説明することが重要です。

専門家やコンサルタントに相談する:ChatGPTが提供する情報をもとに、専門家やコンサルタントに相談することで、より具体的な解決策を導き出すことができます。特に、業界や企業に精通した専門家やコンサルタントを選ぶことが重要です。

自社内で情報収集を行う:自社内で情報収集を行い、データ分析や現場調査を行うことで、より具体的な解決策を導き出すことができます。その際には、現場の意見を積極的に取り入れることが重要です。

他社の事例を参考にする:同じ業界や同じ課題を抱える他社の事例を調査し、参考にすることで、より具体的な解決策を導き出すことができます。その際には、信頼できる情報源から情報を収集することが重要です。

以上のような方法を組み合わせることで、より具体的な解決策を導き出すことができます。


どうですか。ChatGPTも専門家やコンサルタントの必要性を述べています。
問題は、どのレベルまでの指導ができるコンサルタントかが重要です。

下記の質問もChatGPTにしてみました。

User
ChatGPTの出した答えに対して、技術者による具体的な技術指導は要りますか教えてください。

ChatGPT
ChatGPTが提供する回答は、一般的な知識や情報に基づいたものであり、特定の業界や現場においては、詳細な技術指導が必要になる場合があります。

たとえば、製造業の鋳造工程においては、素材や製造方法、設備などの条件によって出るひけ不良の原因や解決方法は様々です。そのため、具体的な現場の状況や材料、設備などを考慮した上で、専門家や技術者による具体的な技術指導が必要となります。

また、鋳造工程以外にも、機械設計や製造現場での生産管理などの分野でも、ChatGPTの回答を参考にしながら、専門家や技術者による具体的な技術指導を得ることで、より正確かつ実践的な解決策を見出すことができます。


どうですか。なかなかたいしたものですね。
このように今回からシリーズとして「ChatGPTとコンサルタント」のコラムをシリーズとしてお届け致します。経営者の方とコンサルタントの方と両方にご参考になるような記事にしたいと思います。

尚、ChatGPTに質問されて得られた回答に対して、更に具体的な解決方法をお望みの場合は、下記までご連絡ください。

★お問い合わせ
 営業時間
 10:00-16:00 OKです(土日祝日、ゴールデンウィーク、夏季休暇、年末年始を除きます)
 まずはメールでお問い合わせください。
 このアドレスへのメール master.no1blender@gmail.com までお願いします。

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財田和典
専門家

財田和典(経営コンサルタント)

株式会社リンクウィル

企業の課題とそれを解決できる専門家をご紹介。経験に基づいたノウハウで、双方の特性を見出し〝ブレンド″することにより、両者が満足する「企業ニーズと人材のマスターブレンダー」として日々研鑽に務めています。

財田和典プロは神戸新聞社が厳正なる審査をした登録専門家です

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