コンサルタントになるには Part2. 適性があるか

財田和典

財田和典

テーマ:コンサルタントになるには

『コンサルタントになるには』シリーズとして
33年間の経営コンサル業界経験を元に財田の経験などををお話していきます。
今回は、コンサルタントの適正についてです。



まず、ご自分の性格を把握しましょう。
皆さんはこのような言葉を聞かれたことがございますか。
ケイパビリティという言葉。そして最近、言われているダイナミック・ケイパビリティ
ケイパビリティとはいろいろな定義や解釈がされていますが、その本質の意味は、「ものごとを正しく行うこと」です。つまり、決められた仕事のやり方をその通りに間違いなく、そして勝手にやり方を変えずにそのまま行う事です。
一方、ダイナミック・ケイパビリティは、「正しいことを行うこと」です。今までやってきたことが正しいかどうかを考えて、正しくなければ正しいやり方は何なのかを考えて、正しい仕事のやり方を行う事です。
両社の間の差としては、「これまで正しいと思ってその通りに行ってきたことではうまくいかなかったのでより正しいことに変えていく。」と言う、改善・改革のキーワードが入ります。

企業に例えれば、これまでは優秀な大学を卒業した人材を採用し、企業理念に基づいて現在の事業に真摯に取り組んできたことが、ケイパビリティ(=ものごとを正しく行う)でした。しかし、今は環境が変わり、成長も収益性も落ちてきた。だから、今まで正しいと思っていたことを見直して、今、これからの時代に何が正しいのかを考えたいということがダイナミック・ケイパビリティ(=正しいことを行う)です。

あなたはどちらでしょうか。
どちらが正しいかを答えていただくのではなく、あなたがこれまで歩んでこられた人生の中で、ケイパビリティ型に進んでこられたのか、あるいはダイナミック・ケイパビリティ型に進んでこられたのでしょうか。
例えば、幼少時から先生の言われたことを正しく、早く、正確にやり遂げてこられた方か。あるいは、先生の言われることはもっともだが、自分としてはこうした方が良いと思うのでとりあえず、その意見を言って先生に怒られたのか。

質問です。
あなたはどちらですか。
①ケイパビリティ型でやってきた。
②ダイナミック・ケイパビリティ型でやってきた。


さて、どちらがコンサルタントとしての適性があるでしょうか。
そもそも、コンサルタントとは何か?
ILO(国際労働機関)の定義では、「経営コンサルティングとは、独立した専門的助言サービスで、経営管理上やビジネスの諸問題を解決し、新しい機会を発見して捕捉し、学習を向上し、変革を実施することによって、組織の目的・目標を達成する上で、経営者と組織を助力することである。」とされています。
つまり、何か問題があるときに新しいやり方を提示し、変革を実施する助言者と言えます。
もうおわかりでしょうが、ダイナミック・ケイパビリティ型そのものですね。
残念ながら、ケイパビリティ型の方はこのあたりで本コラムから卒業されて新しい道を歩みください。新しい道とは、あなた自身がコンサルタントを使う側になる道です。コンサルタントという外部人材をうまく活用すれば、あなたは名経営者として大成するでしょう。
※外部人材の活用法については、今後、別のコラムで掲載していきます。

さて、ダイナミック・ケイパビリティ型のあなたは、これからコンサルタントとして歩んで行かれるわけですが、確かに性格的な適性はお持ちでも、それだけではコンサルタント業としてやっていけません。コンサルタントとして起業はしても、「お客さんがつかない。」や「お客さんに提案しても受け入れられない。」など飯が食えない状況になってしまいます。
そのようなリスクをできるだけ避けるように、私が33年間、コンサルタントを見てきた経験から、下記の質問をします。

まず、あなたの学歴です。

①大学の理系学部卒である。
②大学の文系学部卒である。
③大卒以外であるが①と②に負けない勉強をしている。
④大卒以外であるが実務で誰にも負けない分野がある。


次は年齢です。

①30歳以下であるが年齢より老けて見られることが多い。
②30歳以下であるが年齢よりより若く見られることが多い。
③40歳代である。
④50歳代である。


そして勤務年数です。

①勤続年数10年以下である。
②勤続年数10年以上20年以下である。
③勤続年数20年以上30年以下である。
④勤続年数30年を超えている。


最後に
現在のお勤めの企業について
①一部上場企業
②二部上場企業
③大企業のグループ企業
④中堅企業(主としてオーナー経営)
⑤自営


以上の質問に対しての回答を皆さん、お考え下さい。
次回のコラムからご説明をしていきます。

コンサルタントにご興味のある方はこちらも合わせてご覧ください。
https://mbp-japan.com/hyogo/takarada/service2/5002926/

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財田和典
専門家

財田和典(経営コンサルタント)

株式会社リンクウィル

企業の課題とそれを解決できる専門家をご紹介。経験に基づいたノウハウで、双方の特性を見出し〝ブレンド″することにより、両者が満足する「企業ニーズと人材のマスターブレンダー」として日々研鑽に務めています。

財田和典プロは神戸新聞社が厳正なる審査をした登録専門家です

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