これからの日本のものづくりを支えるには～シニア技術者の皆様へ～

新年あけましておめでとうございます。

2022年初回のコラムは、私たちが行っている「シニア技術者のご活躍の場の創造」について述べます。
それは特にものづくり分野での勤務人口の不足と言う大きな課題に対応するためには、高齢者の再雇用、活用、採用が叫ばれていますが、実態として再就職の支援金を用意するだけで現場まで降りた具体的な雇用政策がとられていないと言うことに対しての、我々のやってきたこと、できることを知っていただきたいと思います。

私は、これまで通算33年間に渡り、経営コンサルタント業界に身をおいてきました。
その間に約300名の社長、会長クラスの方とお会いしました。
また、いろいろな企業へのコンサルティング活動を通じて、いわゆる「できる人材」の方々にもお会いしてきました。生産現場だけに限らず、メンテナンスやあるいは知財戦略、営業活動など、多くの現場で高く素晴らしい技を持っている方々とお会いしてきました。
その方々は、自らが専門とする分野において長年にわたって経験を積むだけでなく、
優れた技を身に着けるとともに研鑽をし、常に好奇心を持ってあたらしい分野への展開を図っておられます。
また、さらなる高みを目指して活動するために、体得した高い技を隠すことはせず、積極的に開示し、伝承されています。
しかし一方で、残念ながらそのような素晴らしい方が必ずしも評価されておらず、個人主義であるとか、後進の育成をしていないなど、マネジメント面のみの一定の尺度で測ったり、
その人個人の技より、肩書が重要視されている現状があります。
また、定年制度により、技術者の方の活動が封じられてしまう、といった問題もあります。
もう一方で専門家の方自身も、専門家と言う特質なのか、定年後、自ら頭を下げてまで活躍できるステージを捜す気にはなれない。

定年を理由に活動を諦めかけている人を見捨てるわけにはいかない。
日本のものづくりを支える技術者の方々一人ひとりに脚光があたり、伸びやかに過ごせる環境を世の中に広げたい。

そのような想いから、素晴らしい技術者の方々を「技神」として、広く世に伝えていきたいと思っています。

「技神」を広く知っていただくことで、いずれ将来を担う子どもたちにも、日本の高品質なものづくりを見て、知って、体感してもらいたい。
それは、子どもたちが自らの将来に希望を持てる環境づくりにつながっていきます。
これまで日本のものづくりを支えてきた方々にもう一度、ご活躍して頂きたい。

ステージは海外にも広がりました。

日本企業がものづくりに不可欠な海外現地サプライヤー
であるアジアの国々の成長に、そしてものづくりに対して、
日本の若者が希望を膨らまし挑戦し続けられる未来につなげられるよう、

「時空を超えて技(WAZA)を伝え、絶え間ない日本のものづくりを支えていきたい。」
Hand down the skills beyond time and space, to support Japanese manufacturing way constantly
「手から技を伝える」という意味で「Hand down the skills 」と英訳しています。
テクノロジーと並ぶ「人の手技」の価値を、大切に次世代へ受け継いでいく思いが込められています。
これが我々のスローガンです。

ご定年されたシニアで、ものづくり分野のご経験が豊富な方、
さあ一緒に日本のものづくりにご自分の経験を伝えましょう。

これまで多くの方に技術、設計、製造、購買、生産管理、生産技術、品質、物流その他
それぞれのお得意な分野でご活躍頂いています。

定年時の役職は問いません。マネジメント経験は問いません。
定年時にマネジメント主体で定年を迎えられた方よりも、定年時まで現場に張り付いておられた方の方がご活躍されています。

「技神」は下記をご覧ください。
https://wazagami.com/

「技神」へのご参画については、希望の方は下記まで。
★お問い合わせ
　営業時間
　10：00-16：00　OKです（土日祝日、ゴールデンウィーク、夏季休暇、年末年始を除きます）
　まずはメールでお問い合わせください。
　このアドレスへのメール　master.no1blender@gmail.com　までお願いします。

追伸：2022年1月4日付の経済紙に『人材移動こそ革新の商機』として、
「人材の流動性が高ければ経済全体でみた適材適所の人材の再配置につなげやすい。
働き手1人ひとりがスキルを磨き力を十分に発揮できる環境を整えられるか。
再挑戦をしやすくする仕組みを本気で作らない限り貴重な能力も死蔵されてしまう。」
と言う記事がありました。「技神」はまさにこれです。