コンサルティングの3要素
はじめに
本ページは、企業の経営者、経営企画、人事部門向けの「外部人材活用の教科書」です。
以前のコラムで書きました「できる人材の不足時代における、外部人材(=専門家)活用について」https://mbp-japan.com/hyogo/takarada/column/5089137/
の続編として、現在、企業が抱えている具体的な経営・技術課題について、その解決のための教科書としてシリーズとして執筆していきます。
経営に携わる皆様のご参考になれば幸いです。
~外部人材活用の教科書~第五巻【国内生産回帰のための未来工場作り】
2021年12月15日付の経済紙に「アパレルの国内生産回帰」の記事が掲載されていました。
これを実際に行った方が弊社の技神顧問のメンバーにいます。
ご本人が国内生産回帰のために取り組んだのは「未来工場」です。
未来工場とは、日本のものづくりの職人のノウハウをITで継承した海外に負けない工場のことです。
労務費の安い国で大量に同じものを作るような安価なアパレルではなく、「着ごこち」にこだわるには、最後に体にフィットさせる合わせ方のノウハウが大切です。これは職人のカン・コツに頼っていましたが、職人の作業を360度から撮影して、職人本人も気づいていないノウハウを見つけ出し、ベテランでも新人でも同じことができるように作業現場に落としこみました。結果として作業現場の省人化につながり、海外生産に負けない工場=未来工場を実現しました。
以下、「アパレルの国内生産回帰について」の未来工場の技神顧問のコメントです。
『コロナ禍の影響もあり、東アジア(ベトナム、タイ、インドネシア等)がロックダウンで生産できなくなり昨年などはベトナムに原料は投入しても工場関連や物流が一切稼働せず原料を他の国へ転送もできないなどの損失も出ていたようです。この間中国と日本へ少しずつ商品が戻りかけていましたが、日本のアパレル自体、生産数が減少しており、中国の工場からも少しずつ敬遠されてきていました。為替の影響もあるのと、中国の工場はロットが少なくて手間のかかる日本の商品よりも、数量もあり細かいことを言わない欧米のアパレル商材の方にシフトしてきてるので、日本のアパレルは国内回帰する以外方法がないといったところでしょうか。国内工場にとっては喜ばしいですが、コロナ禍で廃業に追い込まれたり、海外実習生が来ないことでの労働力不足から、生産キャパがかなり縮小しています。まさに今は、未来工場のようなものが必要で人数が少なくても生産性を上げれる方法を工場は講じないといけない状況になってきていると思います。ただ、投資するだけの体力のある工場でないとできないところもありますが。私の知っている国内工場も結構先まで仕事が入っているとは言ってました。特にこれから日本は年末年始休暇、中国は旧正月と長期の休暇時期が来るので今の生産する場所がないというのが現状だと思います。』
国内生産回帰を目指される企業の経営者の皆様は、是非、「未来工場」への取り組みをお勧めいたします。
以前のコラムでも述べましたが、
「技術と技(技能)は違う」と言うことです。
詳しく説明しますと、
「技術」はそれを持っている人が、このようにやったら誰でもこういう答えが出るという普遍的な再現性を持ち、しかも科学的に確立されたレベルにあるものと言えます。
「技術」は、その科学的に確立されていることより、進化させることができます。
つまり、ある人が持っていた「技術」の上に更に新しい観点を加え、その「技術」を進化させられます。また、「技術」は移転もさせやすい。
ところが「技(技能)」はそれを持っている人だけが使いきれるものであり、このようにやったらこういう答えがでるという個人的再現性は持っていますが、科学的な解明はされていないスキルです。
「技術」は文書化できるので伝承できる。
「技」は文書化できにくい(されていない)ので伝承は難しい。
この職人の「技」を解明して、新人でもその通りにやればベテランと同じものができると言うレベルまで実現したのが「未来工場」です。
「技」は人と一体化しているので伝承が極めて困難なものである。その「技」を持っている本人でさえ文書化できないので、外部から来た人がヒアリングして文書化できるなんてものではない。ましてやその会社の技術分野を経験したことのないような外部から来た人間には、技術は書き出せても技は聞き出せない。結果として古文書作りに終わってしまいます。
繰り返しますが、技を伝承することをやり遂げた「未来工場」のノウハウを是非、導入してください。
その役割を「技神顧問」が担います。
お問い合わせをお待ちしています。
技術の移植は、「技神」https://wazagami.com/
で対応致します。
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