45歳定年制でのコンサルタントへの転身

財田和典

財田和典

テーマ:45歳定年制

今回のコラムでは、前回のコラム“45歳定年制へのパラレルキャリア支援 https://mbp-japan.com/hyogo/takarada/column/5093853/”に続き、45歳近辺のコンサルタントへの転職を検討されている方向けにお話しいたします。


前回のコラムのおさらいですが、「45歳定年制」については、2021年9月9日、某食品メーカーのトップが個人的なご意見として「45歳定年制を敷いて会社に頼らない姿勢が必要だ。」
と人材の流動性が大事だという一つの事例を述べられました。
これを発信された企業自体が具体的に計画しているものではなく、且つ導入する予定はないとの事です。

さて、コンサルタントを目指す人、コンサルタントになりたい人にとっては、「45歳」という年齢はキーワードです。

大卒後、入社した会社で初めの10年間はどの職種が自分に向いているかを、本人と会社双方での見極め期間として過ごし、その後の10年間で適すると思われる部門で業務を逐行され、職位としては課長、早ければ部長、超特急なら役員になられていることと思います。
合計20年強に渡り積まれた経験をその後もその会社で活かされるのか、あるいはキャリアアップを目指し、他社へ転職されるのかはご自身次第です。

「45歳は管理職の転職年齢」と言えば聞こえは良いのですが、実際には、ご本人としてその会社に対して何らかの不満がたまってきている年齢であると言えます。
少し前の時代は、転職の真の理由は、「上司と馬が合わない。」
と言うのが大半を占めていました。
表向きは、「他にやりたい仕事がある。」「実家ないし奥さんの家業を継ぐ。」「自分で事業や商売をやりたい。」などの取って付けたような言い訳理由がでていますが、その発端となるのはやはり、「上司と馬が合わない。」ためです。
この馬が合わない理由としては、20代から30代では、「単に人間としての価値観が違う。」
すなわちなんとなく気に入らないと言うのが大きな理由ですが、40代になりますと既にそのような好き嫌いの理由は昇華されていませんか?

少々の意見の対立や嫌がらせがあっても、仕事を邁進されてきたからこそ、今の管理職の地位を手に入れられたはずです。

さて、40代での「馬が合わない。」は、「仕事の進め方での価値観の差」です。
上司が、“これまでのやり方を踏襲して、間違いなく、正しく行う”タイプで、あなたが“これまでのやり方ではこれ以上の進展は望めないと思うので改善、いや改革をして、正しいことを進めるのはなにかを考えて、それに向かって仕事を進める”タイプであると言うことであれば、これまで何回か、仕事の上で大きな対立を起こされたでしょう。
これは、ケイパビリティとダイナミック・ケイパビリティの対立が起こっていますので、解決はできません。
上司をケイパビリティ型、あなたをダイナミック・ケイパビリティ型と言います。

※詳しくは、今後のコラムで「コンサルタントになる方法」として記載していきますので、お楽しみに。

さて、あなたがダイナミック・ケイパビリティ型で、お勤めの会社自体がケイパビリティ型(つまり、在籍されている会社の仕事の進め方の価値観が、これまでのやり方を踏襲して、間違いなく、正しく行う型が出世するようになっている。)であれば、是非、コンサルタントに転職をお勧めします

その理由は、企業はこれまでは優秀な大学を卒業した人材を採用し、企業理念に基づいて現在の事業に真摯に取り組んできたことにより安定して成長してきた時代がありました。(ケイパビリティ=ものごとを正しく行ってきた。)
しかし、今は環境が変わり、成長も収益性も落ちてきました。
だから、今まで正しいと思っていたことを見直して、今、これからの時代に何が正しいのかを考えたいということ(ダイナミック・ケイパビリティ=正しいことを行う事)に切り替えねばならないわけです。
しかし、会社自体が前述のようにケイパビリティ型を評価するようでは、社内の人間だけではダイナミック・ケイパビリティ型には舵を切れないでしょう。
そこで、あなたのようなダイナミック・ケイパビリティ型の人材を外部の専門家として活用し、改善・改革を進めます。
すなわちこれがコンサルタントの役割です。

如何でしょうか。
あなたが現在、45歳近辺のご年齢で転職したい、そしてその理由が社内でのケイパビリティとダイナミック・ケイパビリティの対立にあり、あなた自身がダイナミック・ケイパビリティ型であるなら、コンサルタントを目指すことをお勧めします。
ただし、その道は、あなたが現在、努めておられるケイパビリティ型の会社にいるよりはずっと厳しい道のりになることを忘れずに。
私の33年間に及ぶ経営コンサルティング業界での経験力でサポート致します。

コンサルタントを目指して転職を考えておられる方は、
お問い合わせ
営業時間
10:00-16:00 OKです(土日と祝日、ゴールデンウィーク、夏季休暇、年末年始を除きます)まずはメールでお問い合わせください。
このアドレスへのメール master.no1blender@gmail.com までお願いします。

宜しくお願い致します。

追伸:コンサルタントと言ってもそれを専門にするコンサルタント業務もあれば、通常の事業会社の中にいて社内コンサルタントとして活躍される方もいらっしゃいます。この適性も見極めないといけません。

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財田和典
専門家

財田和典(経営コンサルタント)

株式会社リンクウィル

企業の課題とそれを解決できる専門家をご紹介。経験に基づいたノウハウで、双方の特性を見出し〝ブレンド″することにより、両者が満足する「企業ニーズと人材のマスターブレンダー」として日々研鑽に務めています。

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