できる人材の不足時代における、外部人材(=専門家)活用について
こんにちは。「専門家を使う専門家」のコラムの翻訳者、えりかです。
4回目のコラムでは、“コンサルタントの特質とうまく活用するノウハウ”
についてお話します。
このコラムのポイントは、“コンサルタントは個人であり、マッチングではなくブレンドである”ということが重要になってきます。
今回の話は、コンサルタントを使う側の企業にはもちろん有益な内容ですが、「コンサルタントになりたい。」「コンサルタントに転職したい。」方にも是非、お勧めします。
さて、専門家を使う専門家の話が始まります。
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ネット上で、コンサルタントの選び方についての記事を見かけます。
「長年、当社はコンサルタントを使ってきたから、そんなものはわかっているよ。」と言われる方もいます。
しかし、「他社はどのような使い方をしているのか?」などの疑問を持つ経営者の方には、その回答として、コンサルタントの選び方の記事は役に立つようです。
ただ、ほとんどの記事は“コンサルタント本人が書いている”、という点が気になりますね。彼らは、自分が体験したコンサルティングが当然、一番良い、いや、その世界が全てと思いこみやすいのではないでしょうか。
私が彼らと違う点は、私自身はコンサルタントではなく、約33年間、経営コンサルタント・技術コンサルタントを活用していただく企画提案を行ってきた点です。
当初20年間は、経営コンサルタントを活用いただく企画提案を専門にやってきました。
あとの10年間は技術コンサルタントの事業、こちらは200名近いシニアの技術者を集めて、彼らの得意分野を活用していただく企画提案、実行をしてきました。
経営コンサルタント、技術コンサルタントの両方を扱った回数(のべ500件)ではかなり多いのではないかと思います。
この、コンサルティング関連の仕事をして累計33年間の経験で得た結論はふたつあります。
一つ目は、コンサルタント=人=個人であり、組織や会社ではないこと。
コンサルティング会社や団体と契約しても、結局は担当するコンサルタントのその人次第です。また、自称、他称を問わず彼ら本人がまちがいなく思っているのは「自分はできる人」であることです。ここを押さえないといけないと思います。
できる人を名馬に例えた故事があります。
「名馬に癖あり」=仕事のできる人は多少の癖がある。癖があるから名馬である。しかし、癖とは何か、癖を持つものを社内に入れて大丈夫なのか、見極めなければいけません。
「暴れ馬、乗りこなす人がいれば千里を走る」「しなる弓、射る人がいれば千里を射抜く」=コンサルタントをうまくコンサルティングする方法が大切ということです。
二つ目は、企業ニーズに対して最適なコンサルタント(人材と言った方が良いかもしれませんが)をマッチングさせることはAIを使っても不可能であること。
そこで得た結論は、企業ニーズに対して人材を選んで投入することは、マッチングではなく、ブレンドであること。
コラムの後半では、このブレンドという考えについてお話します。
コンサルタントの活用の仕方として「マスターブレンダー」の重要性
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私は、企業ニーズと人材の“マスターブレンダー” を目指しています。
まず、マスターブレンダーとは、ウイスキーの風味を整え、品質を管理する最高責任者のことです。
マスターブレンダーには、ウイスキーに関する幅広い経験や知識、熟練の技術、新しい味わいを生み出す創造性や想像力といった、類まれなセンスが求められます。
これは、企業ニーズと人材を混ぜ合わせる(=ブレンド)でも同じことが言えます。
人材それぞれの個性を生かしながら、AIでは不可能な企業ニーズと専門家をブレンドし、まろやかな風味に仕上げることを得意としています。
どんな企業(=原酒)とも調和する優等生的な専門家(=モルトウイスキー)もいれば、中には個性が強烈なために、うまくブレンドしないとその個性が生きてこないものもあります。私(=ブレンダー)は、こうした専門家の個性を見抜いて、慎重にブレンドし、より良い解決策を生みだしています。
企業側からは、「このようなことで困っているが、解決できる人がいませんか。」との依頼を受け、専門家の方からは、「自分の経験を活かせる仕事がないか。」との相談を頂いています。
わたしは両者の橋渡しをしています。
そのため、“専門家を発掘、専門家活用のコンサルティングをしているプロ”と言われています。
大切なのは、専門家を活用するタイミングとその時の企業側と専門家側の双方の調整、平たく言うとそれぞれが我慢する(この相手には自分のここは抑えて相対する)ことです。専門家の癖を活かすこととして重要です。
私は日々、これに取り組んでいます。
企業ニーズと人材のマスターブレンダーを目指しており、このノウハウが私の売り物です。
企業の抱える様々な課題に対して、それを解決できる専門家を探索することから、彼らの活用方法に至るまでのアドバイスができます。
また、専門家の方に対しては、企業から依頼を受けている課題解決のための進め方に対してのコンサルティングができます。
特徴―1
企業の課題の背景、起因などを聞き込み、それに合致した専門家を探索します。
★重要ポイント①
専門家を捜してインタビューするだけでは、企業課題は解決できない。
企業課題を聞きこむだけでは、限りなく範囲が広がってしまいます。絞り込みは、その課題を解決できるであろう専門家を頭に置いて行わねばなりません。
特徴―2
企業と専門家とをブレンドします。単なるマッチングではありません。
★重要ポイント②
マッチングは、「あとは当人たちで合う合わないを決めてください。」というものであり、ブレンドは、「合わせるタイミング、条件を整える。」ことまでやります。
特徴―3
専門家に対して進め方のコンサルティングをします。
★重要ポイント③
専門家は、進め方についての自分なりのやり方についてこだわりが強い反面、「この進め方で企業は満足してくれるだろうか。」と言う不安を持っています。そこに第三者として経験力でのアドバイスを行います。専門家も最初は半信半疑ですが、最後は納得、安心されます。
特徴―4
企業が専門家を社員として採用したい場合には、人材紹介事業として対応致します。
つまり、専門家が企業の社員として採用されるための転職の支援になります。
★重要ポイント④
人生100年時代と言われ、シニアになってもまだまだフルタイムで勤務したい気持ちを持たれています。これまでは、専門家として指導されますとそこで終わりのスポット的な役割でしたが、企業と専門家の双方の想いを嗅ぎ取って、契約社員として専門家を採用する手助け致します。専門家をスポットでの複数回に渡り活用する場合に比べ、契約社員での採用は大幅にコスト低減になった例がございます。
特徴―5
企業が現在、既に専門家を活用されている場合で悩み・疑問がある場合は経験力でアドバイスできます。
★重要ポイント➄
現在、活用している専門家に対して不満や不具合を感じておられる場合、その問題を解決する方法が残されていないか、あるいはどの時点で専門家と縁を切ったほうが良いかのアドバイスを行います。もちろん、代替えの専門家をご紹介することも致します。
(語句の解説)
専門家とは、その学問分野や事柄を専門に研究・担当し、それらに精通している人。エキスパート。スペシャリスト。具体的には、経営コンサルタント、技術コンサルタント、技術者、企業OB・OGなど。
企業側の課題=扱いにくい問題領域に解決策を生み出したい。
扱いにくい問題領域に解決策を生み出す能力をスキル、技と言います。
よろしければ「技神顧問」事業のホームページをご覧ください。https://wazagami.com/
次回からは、「コンサルタントの選び方」について書きます。社長や経営企画の方は必見です。
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