プレゼントの準備
在宅医療で患者さん宅を訪問することが多いのですが、私用で外出中にも急な連絡を受けて
訪問することがあります。休日・祝日、早朝・深夜関係なく診察依頼があります。
先日、子どもと出かけているときに患者様の家族から意識低下の連絡があり、急遽、予定
を変更して往診に出かけました。子供をひとりで外にも置いておけず、近くまで付いてきて
もらって待っててもらい、私は診察を開始しました。患者様の家族が気を使ってくれて、
診察している私の傍まで連れてきてくれました。意識低下して返答がない昏睡状態を初めて
みた私の息子は無言で見ていました。
血圧は安定しており、体温が高かったため点滴をして一旦クリニックへ戻りました。帰り
道の途中、『大丈夫かなあ、大丈夫かなあ。よくなるかなあ』と心配そうに聞いてきました。
『良くなるよ、点滴で脱水は治るので』と説明しました。息子は、翌朝もすぐに私のところに
やって『良くなった?』と聞いてきました。『良くなったって、家族から電話があったよ』と
言うとすごくうれしそうに部屋を出ていきました。
しばらくして、『お父さん、患者さんがよくなったら、遠足に行ってもいい?』、『ぼく
遠足が楽しいかなって思って、道順考えたんだっ』と得意そうでした。
春になったら、遠足に出かけようと思っています。
元気と勇気をもらった感じです。