リーダーに必要なのは“話す力”ではなく“聴く力”!次世代型リーダーの新常識

山田裕介

山田裕介

テーマ:人材育成、幹部育成、リーダー育成、モチベーションUP、やる気UP、ストレングスファインダー



「リーダーとはこうあるべき」という固定観念が、
リーダー自身を苦しめていることをご存じですか?


多くの人が
「リーダーには話す力や伝える力などの影響力が必要」
と考えていますが、実はそれだけがリーダーの役割ではありません。


今、求められているのは
「聴く力」を持つ共感型リーダーです。

今回は、リーダーシップにおける“聴く力”の重要性と、
自分らしいリーダー像を確立するためのポイントを解説します。

1、リーダーとは“話す人(教える人)”ではない!?

企業研修やコーチングの現場でよく聞くのが、
次のような言葉です。

・「もっとコミュニケーション能力を磨けと言われた…」
・「リーダーとして伝える力が足りないと言われる…」
こうした声を耳にするたびに、強い違和感を覚えます。

なぜなら、リーダーに求められるのは
「自分の強みを活かしてリーダーシップを発揮すること」であり、
必ずしも話す力や発信力だけが重要ではないからです。

誤解されている“リーダー像”
多くの人が、リーダーに対して次のようなイメージを抱いています。
・雄弁に話し、周囲を巻き込むカリスマ
・強いリーダーシップでチームを引っ張る存在
もちろん、これらの能力を持つリーダーも素晴らしいですが、
すべての人が同じスタイルを目指す必要はありません。


リーダーシップの形は一つではないのです。

2、リーダーに必要なのは「聴く力」

なぜ“聴く力”が大切なのか?

今のように答えのない不確かな時代(VUCA)、
求められているのは「共感型のリーダー」です。


共感型のリーダーとは、話を聴き、
一緒に問題を解決してくれる存在のことです。

リーダーが「聴く力」を発揮するメリット

1. 部下が本音を話せる環境をつくれる
→部下が「自分の意見を聴いてもらえる」と感じると、
   心理的安全性が高まります。
2. 部下の強みを引き出せる
→部下の話を深く聴くことで、
   その人が本来持つ才能や強みを見つけることができます。
3. 信頼関係が強まる
→リーダーが耳を傾けてくれると、
   部下は「自分を大切にしてくれている」と感じ、信頼が生まれます。

“聴く力”が部下のやる気を引き出す

ある女性管理職とのコーチングセッションで、
「あなたに強みは、話す力ではなく、聴く力ではないですか?」と伝えました。

彼女は最初、自分がリーダーに向いているとは思えず、
「自分には無理だ」と感じていました。

しかし、「聴く力が自分らしいリーダーシップの本質である」と気付いた時、
次のような変化が起こりました。

「私もリーダーになれる気がしてきました!」
このように、「自分のやり方でもリーダーになれる」と気づくことで、
人はやる気を取り戻し、自信を持てるようになります。

3、自分の強みを活かしたリーダー像を確立する

強みを知ることが第一歩

すべての人が同じリーダーシップを発揮する必要はありません。
むしろ、自分の強みを活かしたリーダーシップを発揮する方が、
結果的に組織に良い影響を与えます。

自分の強みを知るためのポイント
1. ストレングスファインダーを活用する
→自分がどんな才能を持っているのか、見える化します。
2. 自分が得意なことに集中する
→弱みを克服するのではなく、得意分野をさらに伸ばすことが重要です。
   自分の弱みは、相手の強みである可能性を知りましょう。
   知ることで、人に任せられることもあるはずです。
3. 自分のリーダー像を定義する
→「どんなリーダーになりたいか?」を明確にし、行動に落とし込みます。
   ここもしっかりと見える化(言語化)することが大事です。
   人に話してみたり、言葉で書き出してみましょう。

聴く力で強みを引き出すリーダーに

リーダーは「伝える力」を磨くだけでなく、
「相手の話を聴き、強みを引き出す力」を持つべきです。


相手が何を考えているのか、
どんな才能を持っているのかを理解することで、
その人が本来の力を発揮できる環境をつくることができます。

4、まとめ:リーダーの形は一つではない

リーダーに求められる能力は、
必ずしも「話す力」や「発信力」ではありません。


今の時代、必要なのは「聴く力」を持った共感型リーダーです。
・部下の話を聴き、本音を引き出す
・部下の強みを見つけ、活かせる環境をつくる
・自分らしいリーダー像を確立し、リーダーシップを発揮する
これらの要素を持つリーダーは、組織に信頼と成長をもたらします。

自分には無理だと思っていたリーダー像も、
自分らしいスタイルを見つければ必ず実現できます。


まずは
・自分の中にある間違った固定観念に気付き
・自分の強みを知ることから始めてみると
新しいリーダシップの形が見えてくるはずです。

ついつい、自分の目の前にいるリーダーと比較しがちですが
他人と比較することをやめて、自分なりのリーダー像を描いてみましょう。

きっと、人にはない強みが見つかるはずです。
ある人は
・感情移入して話を聴く
・部下のまとまらないアイデアを、整理してあげる
・やりたいことばかりな部下の優先順位を一緒に作成する
・自ら動く部下の背中を否定せずに、そっと見守る
などなど、リーダー一人ひとりにあった、リーダーシップの形があるはずです。

5、自分の強みを見つけ、理想のリーダーになりませんか?

弊社では、ストレングスファインダーを活用した
リーダー育成のサポートを行っています。
・部下一人ひとりにあった、モチベーションのあげ方を知りたい
・自分の才能を見える化したい
・自分に合ったリーダーシップスタイルを知りたい
・共感型リーダーとしてチームを変えたい
こうした悩みをお持ちの方は、ぜひお気軽にご相談ください。

あなたらしいリーダーシップを引き出して
一緒にチーム作りをお手伝いをします!

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山田裕介
専門家

山田裕介(企業研修講師・ストレングスコーチ)

株式会社ストレングスアスリード

リーダーが自分やメンバーの強みを見つけ、本来持っている能力を発揮させる。その結果、組織のパフォーマンスが向上し業績もあがっていく。持続的成長を遂げている企業が取り入れている、新しい対話型研修です。

山田裕介プロは神戸新聞社が厳正なる審査をした登録専門家です

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