めざせ働きがいのある会社!理想の職場づくりのためのヒント

山田裕介

山田裕介

テーマ:自律・自走型組織、組織開発・変革、ストレングスコーチング、コーチング、ストレングスファインダー


「働きがい」と「働きやすさ」——
この2つの言葉は、働く環境を語る上で欠かせないキーワードです。


「働きがいが大事だ!」という人もいれば、
「いやいや、働きやすさが一番でしょ!」という人もいるでしょう。

では、本当に大切なのはどちらなのか?

実は、どちらか一方ではなく、両方をバランスよく満たすことが
最も重要だと考えられています。

今回のコラムでは、「働きがい」と「働きやすさ」について、
そして理想のバランスを取るための方法について解説します。


1、「働きがい」と「働きやすさ」って何が違うの?

まず、「働きがい」と「働きやすさ」の違いを明確にしておきましょう。
働きがい:仕事に「やりがい」や「成長感」「達成感」がある状態。
仕事に対して意義を感じながら、充実した気持ちで働けることが特徴です。

働きやすさ:働く環境が整っており、ストレスが少なく、
心身ともに健康的に働ける状態のことです。

働きやすさを実現するためには、
労働時間の短縮やリモートワーク、福利厚生の充実が挙げられます。

「働きがい」と「働きやすさ」は両立できるのか?

「どちらか一方だけでいい」という意見もありますが、
結論は両方が大切です。


なぜなら、働きがいがあっても、
働きにくい環境だとストレスが溜まり離職につながるからです。
逆に、働きやすさがあっても、
やりがいを感じられなければ、成長実感が得られず、モチベーションが低下するのです。

2、「昭和の働きがい優先」と「平成の働きやすさ優先」

時代によって「働きがい」と「働きやすさ」の優先度は変わってきました。

昭和時代は「働きがい」が最優先

昭和の時代は、「働きがい(やりがい)」が重視される時代でした。

象徴的なのが、あの有名なリゲインのCMです。
「黄色と黒は勇気の印、24時間戦えますか?」
このフレーズを聞いたことがある方も多いのではないでしょうか?

この時代は、
・「長時間労働こそが美徳」
・「会社のために全力を尽くすのが当たり前」
という考え方が蔓延していました。

社員の健康や労働環境は二の次で、
とにかく成果を追い求める“ブラック企業の始まり”とも言えます。

平成時代は「働きやすさ」が最優先

時代は変わり、平成の後半になると、
「働きやすさ」が注目されるようになります。


「働き方改革」や「テレワークの導入」が進み、
労働環境を整える動きが企業の中で当たり前になりました。
・残業の削減
・リモートワークの導入
・有給休暇の取得促進
これらの施策が進む中で、「働きやすい企業=ホワイト企業」と呼ばれるようになります。

どちらが“売上を上げる企業”だったのか?

ここで気になるのが、
「どちらの時代の方が売上が上がったのか?」という点です。

実は、「働きがい」を重視した昭和型の企業の方が、
売上は高かったというデータが出ています。


「働きやすさ」を重視した結果、業績が落ちてしまう企業も多いのです。

3、なぜ“働きがい”だけでも、“働きやすさ”だけでもダメなのか?

ここまでの話から分かる通り、
「働きがい」と「働きやすさ」のどちらか一方に偏ると、
会社はうまくいきません。

働きがいだけを求めた場合
・社員は成長感を得られるが、心身の健康を損なうリスクが高い
・精神的なストレスが増加し、離職率が上がる

働きやすさだけを求めた場合
・ストレスが少なく、社員が安定した環境で働ける
・しかし、チャレンジ精神が失われ、成長意欲が低下する

4、どうすれば「働きがい」と「働きやすさ」を両立できるのか?

では、企業はどのようにして
「働きがい」と「働きやすさ」を両立させれば良いのでしょうか?


ポイントは、
「見える化」と「社員の声を反映する仕組み」をつくることです。

1. 組織の課題を“見える化”する

経営者の方や人事の方と話していると
「ほんとうは今、何が問題なのか?
 あまり掴めていないのが実情なんです!」
「どうしたらいいのか?わからないため、
 動けてないんです。
というお声を頂きます。

従業員が抱える悩みや課題が分からない限り、
企業は適切な対策が打てません。


だからこそ、「今、社員はどんな課題を抱えているのか?」
を見える化することが必要です。

2. エンゲージメントサーベイなどの可視化するツールを導入する

そこで役立つのが、エンゲージメントサーベイなどの
可視化ツールを導入することです。

※弊社では「スクエアホイルサーベイ」を導入しています。
(スクエアホイルサーベイの詳細はこちらから)

エンゲージメントサーベイを使えば、
社員の声が可視化され、組織の課題が一目で分かります。

3. 改善の優先順位を明確にする

・「働きやすさ」が足りないのか?
・「働きがい」が足りないのか?
課題が明確になると、
「まずはこの課題から解決しよう」と行動の優先順位がつけられます。

優先順位が明確になった瞬間から
組織改革は動き出します。

まずは課題をあぶり出し、
優先順位を明確にしていきましょう。

5、まとめ:最強のチームを作るために、バランスが鍵になる

「働きがい」と「働きやすさ」のどちらが大事か?

その答えは、「どちらも大事」です。

・ 働きがいだけでは、社員が疲弊する
*・働きやすさだけでは、成長が止まる
だからこそ、両方をバランスよく満たすことが最も重要です。

6、会社の課題を“見える化”してみませんか?

弊社では、
「スクエアホイルサーベイ」を活用した組織診断を行っています。

・社員がどんな不満や課題を抱えているのか?
・働きがいが足りているのか?働きやすさが不足しているのか?
こうしたポイントをデータで見える化することで、
具体的な改善のアクションを起こせます。

まずは、スクエアホイルサーベイの説明動画をご覧いただき
ご興味を持って頂けましたら、お気軽にご連絡ください。
一緒に組織の問題を解決していきましょう。

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山田裕介
専門家

山田裕介(企業研修講師・ストレングスコーチ)

株式会社ストレングスアスリード

リーダーが自分やメンバーの強みを見つけ、本来持っている能力を発揮させる。その結果、組織のパフォーマンスが向上し業績もあがっていく。持続的成長を遂げている企業が取り入れている、新しい対話型研修です。

山田裕介プロは神戸新聞社が厳正なる審査をした登録専門家です

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