弱みを克服するのは意味がない?『強みを活かす』新時代の人材戦略
1、はじめに
・「部下が思うように動いてくれない」
・「チームの士気が上がらない」
と悩む上司は少なくありません。
しかし、本当に部下の心に届くリーダーシップとは何でしょうか?
ギャラップの調査で有名な「Q12」には、
部下のエンゲージメントを高める重要な要素が示されています。
その中の1つ、
「上司または職場の誰かが自分を一人の人間として気にかけてくれている」
という項目(Q5)は、チームの成功を左右する大きな鍵を握っています。
2、リーダーシップがある上司とない上司の違い
リーダーシップがある上司は、
部下を単なる「働き手」や「役割」ではなく、
一人の人間として尊重します。
具体的には:
部下の価値観や背景に目を向ける
:その人が大切にしていることを理解する。
日常的なコミュニケーションで信頼を築く
:仕事以外のちょっとした話題にも耳を傾ける。
部下の強みを活かす
:その人の得意なことや情熱を認識し、業務に反映させる。
逆に、部下を単なるリソースとして見る上司は、
信頼を得ることができず、指示や評価が一方的になりがちです。
結果として、部下は「やらされ感」を抱き、
生産性やチーム全体の一体感が低下してしまいます。
3、「気にかける」が生む心理的安全性とエンゲージメント
「上司が自分を一人の人間として気にかけてくれている」
と感じた部下は、自ら意欲的に行動します。
ギャラップの調査でも、この感覚がある職場では:
- 従業員のエンゲージメントが向上する
- 離職率が低下する
- 生産性が向上し、職場の雰囲気がポジティブになる
人間関係が円滑になれば、心理的安全性も高まり、
部下は失敗を恐れずに挑戦しやすくなります。
4、リーダーシップは「人として人をみる」ことから始まる
リーダーシップの基本は、
「人を知ること」にあります。
部下の強みや特性を知り、
彼らの目線に立つことで、
より良い職場環境が生まれます。
この小さな積み重ねが、
組織のエンゲージメントを大きく変える力となります。
「リーダーシップのある上司」とは何か?
答えはシンプルです。
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「一人の人間として部下を大切にし、気にかけること」
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それが、信頼されるリーダーの第一歩です。