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実際に注文住宅を設計をしている建築士の立場から、
私が設計した家でよく使われた住宅設備
住んでいる人からの評価が高い住宅設備
を中心に、なるべく公平な視点で採り上げていうコラムです。
今回は、
本棚、書庫
について書いていきます。
本を買うのに収納場所に困って躊躇していた人、せっかく家を建てるのだから、場所を気にせずに本やコミックを買いたい人は、これを参考にしてください。
レコードやCD、DVDその他、嵩張るものを集めがちな人も、参考にして貰えればと思います。
本棚、書庫を設計時に考えておくべき理由
本棚といえば、家を建ててから家具屋さん、ホームセンターなどで買うものと考える人も多いかもしれません。
しかし持っている本が多い人であれば、是非、設計段階から本の収納を考えておいて貰いたいと思います。
その理由は以下のようなことがあります。
本は重い
過去に、こちらにも書いていますが、
【参考】壁一面の本棚が欲しい
本のいっぱい詰まった本棚は相当重いです。
壁一面本棚だと1トンを超えることもあります。
何も対策をしていない木造住宅で大量の本の入った本棚を複数置くと、構造的に危険な状態になる可能性があります。
本棚は倒れる
買ってきて置いただけの本棚だと、地震などで倒れる可能性があります。
突っ張り棒のようなものを使うと見栄えも良くないし、弱い天井だと天井の方が壊れてしまうこともあります。
本が日焼けする
陽当たりの良い場所に本を並べておくと、背表紙の赤い文字が消えている本が多発することになります。
本棚の置き場所に注意しましょう。
取り出しにくい
スペース効率を追求してた結果、吹き抜けの壁などに本棚を作りたいという人もいます。
見た目は良いですが、日常的には手に取れないですよね。
普段の使い勝手も考えて本の保管場所を考えるべきだと思います。
上記のようなことを考慮するなら、設計時に本棚、書庫の配置を考えておくべきだと思います。
集密書架、移動棚
大量の本を収納するのではれば、集密書架、移動棚などを使うという方法もあります。
写真は三進金属工業の製品です
このような集密書架は本が日焼けしませんし、収納能力は非常に高くなっています。
写真は日本ファイリングの製品です
集密書架については一般的には業務用、オフィス用と思われているかもしれませんが、個人で利用している人もいるようです。
当然ながら重さについては相当ありますので、設計時から計画しておくことが大事です。
本は増える。本以外も増える。
本を多く持っている人はよくわかると思いますが、本は増えます。
今持っている本の数に合わせて書庫を作ると、数年であふれることになると思います。
家はこれから何十年と生活の場となるところです。
ある程度「モノが増える」ことを前提に、間取りを考えておくべきだと思います。
特に本棚のような重いものは床や柱、梁などの構造強度も必要ですので、後から増やすことは難しくなる可能性があります。
本の多い人は、できれば丈夫な構造(鉄筋コンクリート、重量鉄骨)の家を計画してほしいですね。
収納計画は大事
今回は本の話を中心に書きましたが「収納が大事」という意味では、レコードやCD、DVDなど何にでも当てはまる話かなと思っています。
モノがたくさんあるからといって、倉庫のような部屋を作っては楽しくないですよね。
家を建てるときの収納計画では、ただ置いておくだけでなく使い勝手や見た目にもこだわった「趣味の部屋」となるよう、建築士とよく打ち合わせをして進めて貰いたいと思います。