スキップフロアの家/ロフトのある家の問題点/注意点について。
実際に注文住宅を設計をしている建築士の立場から、
私が設計した家でよく使われた住宅設備
住んでいる人からの評価が高い住宅設備
を紹介していくコラムです。
今回は、
シャワールーム
についてです。
写真はTOTOのシャワールームです。
シャワールームの設置率は?
住宅でのシャワールームについてですが、私が設計した個人住宅での過去の設置率は2割くらいでしょうか。
正直、そんなに高い割合ではありませんね。
しかし、シャワールームを設置する家については、今後増えていくのではないかと考えています。
その理由は・・・
生活習慣の中でお風呂よりシャワーを好む人が増えてきた
特に若い世代では、一年中シャワーという人も結構増えています。
湯船につかるのはスーパー銭湯や温泉など「イベント感覚」なのかもしれません。
断熱や空調の水準が上がり、冬も部屋が寒くなくなった
ホテルなどでシャワーを浴びたときにわかりますが、部屋が暖かければ冬にシャワーでもあまり寒さは感じません。
冬でも湯船で身体を温めるのが必須ではなくなってきています。
・・・などからです。
戸建て住宅において湯船のある浴室は不要であるとはいいませんが、シャワールームも結構使い勝手の良い設備なのです。
写真はLIXILのシャワールームです。
シャワールームはどこに置く?
シャワールームの設置場所については、たとえば以下のような場所があります。
主寝室の近く
寝る前にシャワーとか、朝目覚めにシャワーなどに便利です。
寝室は空調も効いていますので、寒さを感じることないでしょう。
洗面などの水廻りとセットで設置すると、更に便利です。
ゲストルームの近く
「両親がたまに泊まりに来る」「家庭を持った子供世代が里帰りする」ような家では、ゲストルームの近くにシャワールームがあると便利です。
アウトドアが好き
アウトドアの趣味を持っている方なら、エントランス付近にシャワルームを設置すると便利ですね。
汚れて帰ってきてもすぐにシャワーを浴びられます。
家庭菜園などを趣味にしている人にもおすすめです。
写真はTOTOのシャワールームです。
ユニット形式ですので、2階3階に設置することも出来ます。
私も使っています
シャワールーム、私も実際に使っています。
自宅のシャワールームにはトイレと洗面も付けて、スペース効率よく水廻りをまとめています。
実際、かなり便利です。
ちゃんと湯船のある浴室もありますが、夏場(春~夏~秋)はシャワールームを使うことが多いですね。
写真はLIXILのシャワールームです。
一人くらしの家では「いちいちお風呂にお湯を張るのは面倒」「お風呂は掃除が手間」という話も聞きます。
最近、単身者用の賃貸住宅では、浴槽を設置せずにシャワーだけを設置している部屋も出てきました。
若い世代あるいは人によっては「シャワーだけ」というライフスタイルが普通になっているのかもしれません。
シャワールームについては、ライフスタイルの変化、多様化を考えても、もっと使われてもいい住宅設備だと思います。



