注文住宅の住宅設備【室内物干し】実際につけてみた

浅井知彦

浅井知彦

テーマ:住宅

ネット上には「新築住宅で要らない設備」「絶対付けたい設備」などのコラムがありますね。
家を建てるとき、こういう情報を参考にしているという人もいるでしょう。
これらのコラムについて私も幾つか読んでみましたが、役に立つ情報がある部分もある一方、独善的でかなり極端な記事も見受けられました。

そこで、実際に注文住宅を設計をしている建築士の立場から、
私が設計した家でよく使われた住宅設備
住んでいる人からの評価が高い住宅設備
を中心に、なるべく公平な視点で採り上げていきたいと思います。

今回は、
室内物干し
についてです。

室内物干し
室内物干しについては、私もほぼ毎日使っています。
スペースさえ確保出来れば、おすすめしたい住宅設備です。


室内干しが増えています

昔は洗濯物というと外に干すのが普通だったのかもしれませんが、最近は洗濯物の部屋干し、室内干しが増えています。

室内干しの理由についてはひとによっていろいろあると思いますが、たとえば、
夜に洗濯するなど、日中に洗濯物を干さないことが増えた
花粉症などで外に干したくない
日中家にいる人がいないので外に干しておけない
などが考えられるでしょうか。
室内物干し

室内物干し、いろいろあります

室内物干しにはいろいろな種類があります。
代表的なものを紹介していきましょう。
(ここで採り上げているのは私もよく採用する、川口技研の商品です)

固定式室内物干し

室内物干し
もっともシンプルなタイプです。
シンプルでスッキリした印象。結構格好いいということで、人気ですね。
欠点としては、予想通り「使ってないときは邪魔」なことでしょうか。

昇降式物干し

室内物干し
使うときだけ物干し竿を引き出すタイプです。
このタイプは私も使っています。
高さの調整が出来ますし、使わないときは天井に収納できて場所をとらないので便利ですね。

取り外しタイプ物干し

室内物干し
使うときだけポールを取り付けるタイプです。
使わないときはポールを外しておけるので、天井がスッキリします。
取り付けたポールはきっちりロックされますし、作りもしっかりしていますので、採用した家での評判は上々でした。

ランドリールームも増えています

最近はランドリールームを作る家も増えています。

室内物干し
広めのランドリールームでは小型のエアコンを付ける人もいますね。
洗濯というのはほぼ毎日行う家事ですので、ここをすっきり片付けられるようにするのは大事なことかもしれません。

洗濯物の室内干し、これからも増えるでしょう

私の設計した家で室内物干しを設置している割合について、小さなものを含めると大体8割くらいでしょうか。
かなり高い割合ですね。
室内物干しについてはこれからも増えると思います。
普段「洗濯物は外干したい」という人も、雨の日などのために付けておいても良い住宅設備なのではないでしょうか。

室内物干し
室内物干しは簡単な器具ですので誰でも簡単に取り付けられそうに見えますが、取り付け場所にはある程度強度が必要です。

特に天井に取り付ける場合は、取り付け部分に下地部材が必要になりますので、設計時あらかじめ言っておいてもらった方が良いでしょう。

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浅井知彦
専門家

浅井知彦(一級建築士、コンクリート診断士、マンション管理士)

レヴォントリ株式会社 一級建築士事務所

素材メーカーで研究してきた技術者としての経験を生かし、鉄筋コンクリート造の住宅を提案。快適な住空間に仕上げるため、デザインありきではなく機能性重視の家づくりを行っています。

浅井知彦プロは神戸新聞社が厳正なる審査をした登録専門家です

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