本の多い人が建てる家(書庫/書斎/図書室のある家)
住宅設備について、実際に注文住宅を設計をしている立場から、
私が設計した家でよく使われた住宅設備
住んでいる人からの評価が高い住宅設備
を中心に、なるべく公平な視点で採り上げていくコラムです。
住宅設備について迷っている方は、参考にしてください。
今回はホームセキュリティについてです。
写真は関電SOSのコントローラとセンサーです。
私も自宅で10年以上使っています。
ホームセキュリティを取り付ける家、結構多いですね。
私が設計を担当した個人住宅でのホームセキュリティの設置率ですが、大体8割くらいでしょうか。
かなり高い採用率ですね。
特に小さなお子様のいる家庭では、ホームセキュリティに興味を持たれることが多いようです。
設置した家の方からは特に不満を聞いたことはありませんので、ホームセキュリティの満足度は高いのではないでしょうか。
戸建てプランが増えて費用も安くなりました
ホームセキュリティというと富裕層向けのイメージがあるかもしれませんが、最近は一般家庭用のプランが増えています。
ネット検索をして貰えるとわかりますが、一般家庭用だと初期費用の要らない機器レンタルのプランでもほとんど1万円以下ですね。
機器買い取りだと、月額5000円以下が多いようです。
設置は簡単になりました
昔のホームセキュリティは、窓などのセンサーが中心で窓を全部ちゃんと締めないと警備が掛けられなかったり、宅内配線が必須だったりして結構面倒なものが多かったですね。
それに比べると、今のホームセキュリティはずいぶん使い勝手が良く、進化しています。
コントローラーはスマホ対応がほとんどですし、センサーも無線式の空間センサーが主流で配線も必要ありません。
窓センサーなども使えますし、急病時の救急通報サービス、防犯カメラの取り扱いなどもありますので、必要に応じてシステムを組むことが出来ます。
それでもあとから取り付けるのは面倒です
先程「設置は簡単になりました」と書きましたが、基本インターネット回線と本体機器の接続は最低限必要ですので、やはり設置は新築時がおすすめです。
本体コントローラの設置位置はネット回線が引き込める位置で帰宅時や就寝時などにも使いやすい位置を選ぶこと、センサーの配置は防犯上の侵入経路を考えてプランを考えるなど、検討することはいくつもあります。
最近多い「2階リビング、3階寝室」のようなプランの場合、夜間は1階フロア全部にセンサー警備を掛けるというのもありますし、屋上塔屋のある家では塔屋部分に夜間警備を掛けるという方法もあります。
このあたりは設計者とホームセキュリティ会社のアドバイスを聞きながらプランを考えてください。
どの会社を選べば良いのか
これについてはホームセキュリティ会社に個別プランを作成してもらい、サービス内容と費用を比較しながら住む人に決めて貰うしかありませんね。
過去、私が設計した家で設置あるいは検討した会社は、セコム、関電SOS、アルソックなどがありますが「ここが絶対おすすめ」というのは言えません。
・・・しいて言うなら、
セコム(SECOM)
最大手、オプションが多い。
手厚い警備が得意。
値段はそれなり。
関電SOS
オプション少なめだが、安い。
個人宅に特化している感じ。
アルソック(ALSOK)
法人に強い。
・・・こんな印象です。
(間違っていたらすみません)
私がホームセキュリティ会社選びで重視しているのは「駆けつけサービス」時の時間です。
セキュリティ会社は警察ではありませんので、いざというとき緊急車両で信号無視して駆けつけられる訳ではありません。
従って警備員待機所から家までの距離が遠すぎると、駆けつけるまでに時間がかかってしまいます。
「警備員待機所の場所」と「駆けつけ予想時間」については、ホームページ上などの公開情報には掲載されていません。
しかし見積を作成してもらい契約検討中であれば、駆けつけ予想時間について大体教えてくれます。
ホームセキュリティ会社は駆けつけが近いところというのが私の会社選びの基準の一つです。



