注文住宅の住宅設備【食器洗い乾燥機(食洗機)】実際につけてみた

浅井知彦

浅井知彦

テーマ:住宅

このコラムでは、実際に注文住宅を設計をしている立場から、
私が設計した家でよく使われた住宅設備
住んでいる人からの評価が高い住宅設備
を中心に、なるべく公平な視点で採り上げていきたいと思います。

住宅設備について迷っている方は、参考にしていただきたいと思います。

今回は、
食器洗い乾燥機(食洗機)
についてです。

新築住宅での食洗機の設置ですが、私の設計している住宅での設置率は、ほぼ100%ですね。


食洗機の種類(設置方法)

食洗機は設置方法によって置き型とビルトインがあります。

置き型食洗機
ビルトイン食洗機
写真は、どちらもPanasonicの製品です。

新築住宅ではビルトインタイプがほとんどですね。

ビルトインタイプは故障が心配という人もいるかもしれませんが、結構頻繁にメーカーのメンテナンスが行われますので、大きな問題にはならないと思います。

ちなみに超強力な業務用食洗機というのもあります。

業務用食洗機
写真はホシザキの製品です。

業務用食洗機は高温の温水を使い、商品によってはものすごく短時間(数十秒~数分)で洗い終わります。
さすがに今まで個人住宅で使ったことはありませんが、どうしても使いたい人は御連絡ください。

食洗機の種類(国内外、メーカー別)

システムキッチンのビルトインタイプ食洗機は、国内メーカーだとほぼPanasonicになります。

海外メーカーの食洗機を選ぶ場合、多いのはGaggenau(ガゲナウ)やMiele(ミーレ)ですね。

ミーレ
写真はミーレのフロントオープン食洗機です。

国産食洗機(Panasonic)と海外メーカーの違いはいろいろあるのですが、一番わかりやすいのは大きさでしょうか。

海外メーカーのものはフロントオープンで扉が大きく開き、サイズも大きなものがほとんどです。


国産の食洗機は、大体サイズが決まっていて(幅45cmが多い)、タイプとしては引き出し式のものしかありませんでした。

そのため、今までは大きな食洗機が欲しい人、フロントオープンタイプが欲しい人は、多少コストが高くなっても海外製品を選ぶしかありませんでした。

しかし海外の食洗機は日本のシステムキッチンに標準採用されているものが少なく、好みのシステムキッチンに大型食洗機が選べないという状況が続いていました。

これから使われそうな食洗機

しかし最近、Panasonicからフロントオープンタイプの大型食洗機が発売されました。

Panasonic食洗機
写真は念願の大型日本製フロントオープン食洗機。Panasonicのものです。

まだ出たばかりですが、日本のシステムキッチンへの採用も徐々に増えてきていますね。

食洗機をよく使う人には、これが主流になるのではないかと思っています。

食洗機設置についての注意点

引き出しタイプでもフロンオープンタイプでも食洗機を便利に使うにはキッチン前のスペースが必要です。

キッチンの配置
充分予想できると思いますが、ここが狭いと食器の取り出しがやりづらくなります。
最低でも90cmくらいは有った方が良いでしょう。
このあたりがショウルームで実際の商品を触りながら、サイズを決めて貰った方が良いと思います。


私の今までの設計では国内システムキッチン・海外システムキッチン・オーダーキッチンなどに対して国産食洗機・海外食洗機などを設置してきました。

特殊なものとしては業務用厨房機器を使ったこともあります。

食洗機を含む、キッチンにこだわりのある人は、是非相談してください。

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浅井知彦
専門家

浅井知彦(一級建築士、コンクリート診断士、マンション管理士)

レヴォントリ株式会社 一級建築士事務所

素材メーカーで研究してきた技術者としての経験を生かし、鉄筋コンクリート造の住宅を提案。快適な住空間に仕上げるため、デザインありきではなく機能性重視の家づくりを行っています。

浅井知彦プロは神戸新聞社が厳正なる審査をした登録専門家です

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