注文住宅の住宅設備【防犯カメラ】実際につけてみた

浅井知彦

浅井知彦

テーマ:住宅

ネット上には「新築住宅で要らない設備」とか「絶対付けたい設備」とかのコラムがありますね。
家を建てるときに、こういうネット情報を参考にする人も多いと思います。
これらのコラムについて私も幾つか読んでみましたが、役に立つ情報がある部分もありますが、独善的でかなり偏った記事も目立ちました。

そこで、実際に注文住宅を設計をしている立場から、
私が設計した家でよく使われた住宅設備
住んでいる人からの評価が高い住宅設備
を中心に、なるべく公平な視点で採り上げていきたいと思います。
住宅設備について迷っている方は、参考にしてください。

まず最初は、防犯カメラについてです。

私の設計している住宅では、多くの家で防犯カメラを付けています。


防犯カメラ、付けてますか?


採用例が多いのは、インタホン連動型のものですね。

Panasonicの防犯カメラ
これはパナソニックの製品です。

このタイプは、

  • 人が通ったときだけ撮影されるのでデータ容量が少なくて済む
  • インタホン親機を使うので特別な追加機器が要らない
  • 結果として設置費用がリーズナブル

という利点があり、普通の戸建て住宅でも取り付けや運用のハードルが低くなっています。
がっちり動画を撮るタイプではありませんが、戸建て住宅で使う分には充分な実用性でしょう。

カタログでは「ワイヤレス接続」と書いてありますがカメラ電源は必要ですので、その点注意が必要です。

高性能なものもあります


インタホン型でなく専用のカメラを付ける場合、最近はかなり暗くてもカラーで撮影出来る高性能なものも出てきました。

東邦技研の防犯カメラ
これは東邦技研のものです。
薄暗い状況でも、かなり鮮明に映すことができます。

録画ユニットなども必要なので前述のインタホン型に比べると導入費用は少し高くなりますが、防犯に気をつかわれる方は個人宅で使うこともありますね。

防犯カメラは設計時に計画するものです


防犯カメラについて、実は機器の値段はそれほど高いものではありません。
コスト面での導入の障害は、主に配線などの設置コストになります。
従って、新築時の設計計画に入れておき、配線経路を確保しておけば比較的容易に設置することが出来ます。

また、カメラの撮影角度、死角の有無などの面からも、設計段階から計画に入れておくのが良いと思います。

現在の注文住宅では、防犯カメラは普通の家にも設置される一般的な住宅設備になりつつあります。

お住まいの地域や家族構成、生活パターンなどによっても変わりますが、防犯カメラは設計時に導入を検討していい住宅設備だと思います。

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浅井知彦
専門家

浅井知彦(一級建築士、コンクリート診断士、マンション管理士)

レヴォントリ株式会社 一級建築士事務所

素材メーカーで研究してきた技術者としての経験を生かし、鉄筋コンクリート造の住宅を提案。快適な住空間に仕上げるため、デザインありきではなく機能性重視の家づくりを行っています。

浅井知彦プロは神戸新聞社が厳正なる審査をした登録専門家です

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