デザイナーズ物件で空室対策
建築家には、それぞれ得意分野があります。
私の場合は、鉄筋コンクリート、特に打ちっ放しの建物が得意な建築家ということになります。
デザインについて語る建築家が多い中で、この分野を専門にしている建築家というのは、少ないのではないでしょうか。
今回は、その理由について書いていきたいと思います。
プロフィールにも書いていますが、私は元々、素材メーカーの研究所に所属していました。
主に建設材料、コンクリート・セメントに関する研究を行う部署です。
研究所ですから、実験も行いますし、学会に出ることもあります。
私は、建築家としては珍しい「材料研究」出身の建築士になります。
研究所での体験で面白いと思ったことは、コンクリートの耐久性と補修、そして破壊試験などです。
ここでは「丁寧に施工された高品質のコンクリートは、非常に長期耐久性に優れること」「鉄筋コンクリートは、荷重をかけてもそう簡単に壊れないこと」などを実感しました。
ざっくりというなら、「コンクリートは強いなあ」ということを身をもって感じてきたということでしょうか。
この経験は、今の設計姿勢にも大きく影響していると思います。
建築士になってからは、「コンクリート診断士」の資格をとりました。
「コンクリート診断士」というのは、コンクリート構造物の劣化診断、補修方法に関する専門資格です。
この資格は、主に大きな構造物の補修を行う専門家が取得するものですので、住宅を設計する建築家でこの資格を持つというのも、結構珍しいのではないかと思います。
日本の住宅の構造についていえば、その約6割は木造建築となっております。
当然、住宅を設計する建築士も、木造を手がけることが多いと思います。
鉄筋コンクリートの住宅、そしてそれを専門に手がける建築家は少数派と言えるかもしれません。
建築物の構造にはそれぞれ、メリット、デメリットがあります。
木造住宅には「施工が早い」「コストが安い」という大きなメリットがあり、結果として戸建て住宅での施工数が最も多くなっております。
しかし、「住んで居る人の安全性」「耐久性」を第一に考えるのなら、私は鉄筋コンクリート住宅は一番だと思います。
工期がやや長く、その分、施工費用は少し高くなりますが、「安全性」というメリットは、充分それに見合うだけの価値はあると、私は考えています。
コンクリート構造物の外壁仕上げには、タイル、吹きつけなど、いろいろな方法があります。
その中で、一番シンプルな仕上げといえば、打ちっ放しでしょうか。
打ちっ放しは、コンクリート住宅の外壁として、一番シンプルかつ機能的な外壁仕上げ方法です。
主に機能面で、私は打ちっ放し仕上げの住宅を好んでいます。
建築家と言えば、デザインのことばかり語る人というイメージか強いかもしれません。
しかし、その中で、機能優先、「コンクリート打ちっ放し」を得意分野とする建築家がいても良いのではないかと思っています。
関西でコンクリート打ちっ放しを専門とする建築家を求めている方は、是非、声をかけて下さい。
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家を作るときに考えて欲しいことについて、こちらのページに纏めてみました。
テーマ別コラムのまとめ【ペット/寒さ対策/子育て/地震に強い鉄筋コンクリート住宅など】
興味のある分野があれば、是非、目を通して下さい。
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