建築条件付き土地について【建築条件付の契約トラブルに気を付けてください】
今回から数回にわたって、「変形地」「旗竿地」「傾斜地」「雛壇地」「高低差のある土地」について、書いていきます。
これらのテーマについては、過去にも何度かコラムを書いてきました。
こちらも参考にしてください。
【参考】高低差のある住宅地、傾斜地に家を建てる方法(傾斜地を購入するとき注意すること)
【参考】高低差のある住宅地、傾斜地で家を安全に、安く建てるポイント
【参考】変形地に家を建てる方法
私は普段、建築設計の業務を行っています。
当然、不動産業者ではありませんので、土地取引の損得については専門外となります。
ただ、「土地を購入して家を建てる」という最終目的を考えた場合、その「総額の損得勘定」については、説明することが出来ると思います。
今回は、設計士の立場から、「変形地」「旗竿地」「傾斜地」「雛壇地」「高低差のある土地」を購入して家を建てることについての損得、気を付けるべきこと書いていきたいと思います。
まず最初にいっておきたいことは、土地取引のプロである不動産屋さんがつけた土地の値段には、「格安」「超お買い得」なものは殆ど無いということです。
確かに、土地は「一品物」であり、同じ条件のものは2つとないのですから「定価」のようなものはありません。
言い様によっては、土地の値段とは「売り主の言い値」だけで決まっている、自由に値段が付けられる商品なのかもしれません。
しかし、土地の値段には相場というものがあり、「この地域、この条件の土地ならこの値段」という値付けには、業者によって大きな差異はありません。
結果として、通常の土地の場合、不動産業者からみて「相場より高い」物件はあっても「相場より凄く安い」物件は、ほぼ無いと考えて頂いて結構です。
(「少し安めでお買い得」くらいなら、あるかもしれませんが)
万が一、売り主の言い値が相場から外れて、もの凄く安くなってしまった場合どうなるのか?
・・・このような場合、自社あるいは同業の不動産会社が、すぐに購入してしまうことになるでしょう。
では相場の無い土地、「変形地」「旗竿地」「傾斜地」「雛壇地」「高低差のある土地」といった特殊な土地の場合はどうでしょうか?
これらの特殊な土地は、不動産会社にとってもその価値設定が難しいものです。
しかし、売り手である不動産会社もプロですから、ちゃんと「売れそうな値段」を設定してきます。
この場合の「売れそうな値段」とは、
この土地に”普通の家”を建てた場合、総額、幾らくらいになりそうなのか?
という想定から計算されるものです。
住宅地を買う人は、家を建てるために土地を購入します。
そのために掛かる費用の総額は「土地代金」+「建物代金」です。
不動産屋さんも、それを見越して「購入後、普通の家を建てること」を前提として、土地の値段設定をしているのです。
今回から数回のコラムは、上記のことを前提とした上で、「変形地」「旗竿地」「傾斜地」「雛壇地」「高低差のある土地」はお買い得かについて書いていきたいと思います。
家を建てるための土地を探している方が、土地不動産情報でこれらの特殊な物件が出て来たときの判断材料にして頂ければと思います。
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http://mbp-japan.com/hyogo/revontulet/column/25680/
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