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自分で家を建ててみたい・・・どこまで本気かはともかくとして、そう考えたことのある人は結構多いかもしれません。
セルフビルドを思いついたきっかけは、人それぞれでしょう。
「日本の家は高すぎる」
「モデルハウスを見たけど、ごちゃごちゃ要らないモノが付いていて格好悪い」
「工作好きな自分なら、時間を掛ければ結構出来そう」
「TVで施主自らが作業しているのを見た」
・・・いろんな理由があると思います。
これから数回にわたって自分で自分の家を建てる、いわゆる「セルフビルド」について書いていきます。
本気でセルフビルドを考えている人、ちょっとでも興味にある人は参考にして頂ければと思います。
また、今の「ハウスメーカー中心の家つくり」に疑問を持っている人にも、参考にして頂ければと思います。
※この「らせん階段」はキット販売ですので、普通の人でも購入出来ます。
ただ、組み立て、取り付けについては、普通の人には、やや困難です。
まず最初に「セルフビルドの現実」についてです。
セルフビルドに興味のある人は、本や雑誌、テレビ番組やインターネットでいろいろな「情報」「体験記」などを目にしていると思います。
これらの情報について、「住宅建築の専門家として、ちょっと言いたいこと」を書いていきます。
【1】法規制に関する情報は参考程度に。
住宅建築に関する規制、法規は毎年のように変わっています。
そしてその内容は、どんどん厳しくなってきています。
数年前には問題無かったことが、今は規制で禁止されている。
昨年までは建てられた家が、今年から違反建築になる。
・・・そんなことは決して珍しくありません。
法規制の内容は、年々変わっています。
ホームページや本、雑誌でセルフビルドに関する情報を収集する人は多いと思いますが、古い情報はあてにならないと考えてください。
また、建築に関する法規制には「地域差」もあります。
他人のブログを参考にするのは良いですが、「数年前にどこか別の場所で出来たこと」が、今、あなたにも出来るとは限らないと思ってください。
【2】テレビ番組など、マスコミの情報を信用しすぎないこと
テレビや雑誌などのマスメディアで、セルフビルドが採り上げられることもあります。
テレビや雑誌の記事では、当然、セルフビルドで「良かったこと」を中心に採り上げます。
「苦労したこと」「失敗したこと」がクローズアップされることはないでしょう。
たとえばテレビ番組では、「家を建てるおもしろさ」は伝えていますが、法律問題や構造計算など、映像的に地味なこと、面白くないことは殆ど流しません。
いくらテレビでみて面白そうだからといっても、あまりメディアを信用しない方が良いと思います。
【3】コスト削減を目的にしないこと。
基本的に、セルフビルドすることによって「家を建てるコスト」は、安くならないと思っておいて下さい。
たとえあなたの大工技術がプロ並だとしても、建築資材の調達、大工道具、機械の用意、法規制への対応を考えると、トータルコストが安くなることは、ほぼ無いでしょう。
コスト削減のためだけに「セルフビルド」を考えているのでしたら、再考して貰った方が良いと思います。
※写真の洗面化粧台は、普通の人がインターネット通販で購入出来ます。
ただ、排水、給水工事を行うのは、普通の人には困難でしょう。
・・・いきなり厳しいことを幾つも書いてしまいましたが、これが現実です。
これらを踏まえた上で、セルフビルドを考えていきたいと思います。
※今回採り上げるセルフビルドは「一般的な生活を行うことの出来る家」を作ろうとする場合です。
道もない山奥に、小さな小屋を建てて隠遁するような生活、法規制を無視した建築などを想定しているのではありません。
ここでいうセルフビルドとは、具体的には「水道が使える」「衛生的なトイレが使える」「道路が通じている」「違法ではない」住宅を作ること想定しています。
◆関連コラム◆
自分で家を建てたい人、セルフビルドの実際
【2】法的な問題について(確認申請、建築許可)
【3】建築工事の実務作業、安全性の確保
【4】それでもやりたい人向け、新築DIYについて。
◆ その他の関連コラム / 目次 ◆
建築士が考える、失敗する家作りのパターン
豪華な家より「上質な家」「高品質な家」を建てませんか?
建築士が考える手抜き工事をさせない方法
耐久性に優れた家
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家を作るときに考えて欲しいことについて、こちらのページに纏めてみました。
テーマ別コラムのまとめ【ペット/寒さ対策/子育て/地震に強い鉄筋コンクリート住宅など】
http://mbp-japan.com/hyogo/revontulet/column/25680/
興味のある分野があれば、是非、目を通して下さい。
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