スキップフロアの家/ロフトのある家の問題点/注意点について。
今回はゲストルームのある家についてです。
ゲストルームというと、昔の大邸宅を思い浮かべる人もいるかもしれません。
しかし、普通の家でも、来客が多く、時々泊まる人がある家だと、家の中にちょっとしたゲストルームが欲しくなります。
たとえば、友達が遊びに来て深夜まで盛り上がって・・・というようなこともあるかもしれません。
他にも親戚など親しい人の来客が多い家、会社関係の来客の多い家など、いろいろなシチュエーションが考えられると思います。
子育てで遠方の両親が手伝いにきて、数日滞在するということもあるでしょう。
※子育て世代の1.5世帯住宅についてはこちらも参考にしてください。
【参考】子育てを応援する家(1.5世帯住宅)
【参考】子育てを応援する家/1.5世帯住宅【その2】
そんなとき、家の中に来客のためのスペースが確保されていると、住む人の日常の生活を変えずに過ごすことが出来ます。
そのための間取りプランはどうすればいいのか・・・具体的には敷地の広さや用途に依りますので個別に相談して貰いたいのですが、今回は、プランを考える上で気を付けることなどを幾つか挙げてみます。
◆ゲストスペースとプライベートスペースを分けること
まず、家族とゲストの動線を分けるのが大前提。ゲストの移動動線と家族の生活動線が交わらないようにする必要があります。
ゲストルームは、当然、来客のための部屋ですが、ここに移動するときに家族のスペースを通過しないように計画しましょう。
特に気を付けたいポイントは、お風呂~物干し、トイレなどです。
来客から洗濯物が見える物干し、お風呂に入るのにリビングにいるゲストの前を通らなければ行けない間取りなどにならないよう注意しましょう。
動線の分け方は、敷地に土地に余裕があれば平面での分離、都市型の住宅であれば階分けなどで対応すると良いと思います。
ゲスト用に使えるミニキッチン(サンワカンパニー)。
ゲストルームに設置するなら、こういう小型でシンプルなデザインのものもおすすめです。
◆リビング、ダイニングを来客対応にする
来客専用のダイニングスペース、パーティルームを設置するのがベストですが、敷地の関係で、そこまでのスペースがとれない場合も多いかと思います。
家族のリビング・ダイニングに親しい友人、知人が集うような場合も多いでしょう。
そのような場合は、リビング・ダイニングを来客用に仕立てる必要があります。
たとえば生活感のあるキッチンを、上手くゲストの視線から隠すこと。
ダイニングを家族用と考え、リビングとの間を緩やかに分けるという手もあります。
来客時には、可動間仕切りなどで分離するという方法もあるかもしれません。
(マンションの和室などでよくあるプランですね)
ゲストが来たときに見せる部分、隠す部分を明確にしておけば、急な来客で慌てなくても良いかもしれません。
写真の階段は組み立てキットになっています。
こういう簡易階段で、リビングを2層化すれば、立体的な機能分離も出来るかもしれません。
デザイン的にもリビングのアクセントになって良いですね。
※この建材の輸入住宅設備の会社「アイエム」などで取り扱っています(私も使っています)
◆ゲスト用の水まわりを用意する
戸建て住宅だとトイレは2つ以上あることが多いので、1つはゲスト兼用にすると良いかもしれません。
シャワールーム、ミニキッチンなどを使うのも良いでしょう。
このあたりはいろいろな商品がありますので、用途に応じて選んでみてください。
デザインに拘った商品も多いので、選ぶのも楽しいかもしれません。
シャワールームの例です。
写真左側はINAX、右側はTOTOの製品です。
シャワールームは普段使いとしても、結構実用的です。
【参考】シャワールームの設置費用、使い勝手、問題点について
◆ゲストルームを専用スペースにしない
昔の家の「応接間」は、普段の生活ではほとんど使わないスペースでした。
折角、ゲストルームを作るのでしたら、日常で全く使わない部屋にしない工夫があっても良いと思います。
たとえば、趣味の部屋との共用。
図書スペースや防音シアタールームをゲストルームとして使うのも良いかもしれません。
ピアノなどの楽器を置いた部屋がゲストルームになっているのも、楽しそうです。
家族のための第二リビング、パーティールームにしてしまうことも出来るかもしれません。
折角のゲストルームですから、あなたの生活に併せて、普段も使える空間にしてください。
この洗面はアイエムの製品です。
デザイン性は高いけど、メイン洗面に使うにはちょっと小さいし・・・という洗面台でも、ゲストルームなら使えるかもしれません。
こういうちょっとしたインテリアの「遊び」が出来るのも、ゲストルームのおもしろさです。
ゲストルームというと大げさですが、基本的な考えは「公私が分けられる家」というところにあります。
急な来客時に、あわてて部屋を片付けなくてはならない・・・そういう家では困ります。
来客にも改まった来客、親しい友人、両親などいろいろなパターンがあります。
子供のお友達が集まったりすることもあるでしょう。
どういう来客があって、どういうスペースが必要なのか・・・新築設計時、設計者に相談してみては如何でしょうか。
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http://mbp-japan.com/hyogo/revontulet/column/25680/
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