お風呂について(浴室暖房乾燥機/猫足バスタブ/檜風呂など)
「こんな建築設備、実際には幾らかかる?」第二回です。
第一回は、こちらから。
建築設備、実際には幾らかかる?(ジャグジー、シャワールーム、サウナ、暖炉、薪ストーブ)
第二回は、こちらから。
建築設備、実際には幾らかかる?(業務用キッチン、オーダーキッチン、ホームエレベーター、床暖房)
◆らせん階段
屋上にあがるための屋外らせん階段で、高さが1フロア分くらいなら100~150万円になると思います。
ロフトや吹き抜けに設置する屋内らせん階段も、鉄製のオーダー品なら、同じくらいの価格です。
らせん階段も、既成のキット品なら、もう少し安くなります。
写真はイタリアメーカーのarkeという製品です。
(私も使っています)
これなら50~100万円くらいで取り付けられると思います。
◆地下室
部屋が全部地下に埋まっている、完全な地下室は、かなり高くなります。
家の規模にも依りますが、小規模な住宅でも1000万円以上の施工費用はかかりそうです。
この値段だと、阪神間の地価を考えると、特殊な事情でもない限り経済的なメリットは無いでしょう。
半地下、特に傾斜地を利用した地下室なら、土地の造成、基礎工事が一体化出来るため経済的なメリットがあります。
掘削の規模によりますが、数百万円~になるのではないでしょうか。
傾斜地については、こちらを参考にして下さい。
高低差のある住宅地、傾斜地に家を建てる方法(傾斜地を購入するとき注意すること)
高低差のある住宅地、傾斜地に家を建てる(家を安全に、安く建てるポイント)
◆ビルトインガレージ
これについては、こちらにも書いています。
ビルトインガレージ/屋外収納【神戸、芦屋、西宮で建築士と注文住宅を建てる】
ここにも書いたとおり、安全性を考えた場合、木造住宅のビルトインガレージは、あまりおすすめしません。
防火構造となった鉄筋コンクリートあるいは鉄骨造をおすすめします。
ビルトインガレージのコストですが、家を一体となっているため、駐車場単体のコストの計算は難しいですね。
強いて建築コストをいうなら、車一台分、4~5坪位の広さで200~300万円くらいでしょうか。
仮に、家を建てる土地の地価が一坪あたり100万円なら、駐車場の広さの土地を購入すれば、それだけで土地代400万円以上になります。
神戸、芦屋、西宮の住宅地なら、ビルトインガレーには、充分、経済的メリットがありますね。
◆屋上庭園
これも、「陽当たりがよい」「視線が気にならない」「眺めがよい」「虫や雑草が少ない」など、都会ではお勧めのスペースです。
このコラムでも、何度か書いています。
屋上で遊ぶ家
屋上庭園のコストは、緑化工事だけで100~200万円、防水工事を加えると150~250万円くらいでしょうか。
仮に、屋上庭園工事の費用が総額250万円で、屋上の広さが15坪だとすると、屋上庭園の坪単価は16.7万円になります。
神戸、芦屋、西宮などの住宅地の地価を考えると、土地を購入するより「安い」庭になります。
使い方に制約のあるマンションのルーフバルコニーと違って、何でも出来るのも魅力です。
◆防音室(楽器演奏、ホームシアター)
これについても、過去に書いていますね。
こちらも参考にして下さい。
ホームシアター/防音室を作るにはどうしたらいいのか
楽器を演奏するための部屋/ホームスタジオを作る方法
設置費用ですが、防音のレベルによって違ってきます。
夜中、音を気にせずに映画を見るくらいの防音レベルなら、二重窓+簡易防音ドア程度の設備になりますので、数十万円のコスト増で実現可能です。
周辺環境と求められる防音レベルで選んで下さい。
◆図書館、書庫
通常の大型本棚の場合、床組みが木造の場合は、床組の強化で数十万円のアップになります。
鉄筋コンクリートの場合、ほとんど変わらないと思います。
蔵書が大量にあり、図書館や資料室のような本格的な書庫を作りたいのでしたら、木組の床はお勧めしません。
建物本体から鉄筋コンクリート造にする、あるいは鉄骨造をおすすめします。
こちらも参考にして下さい。
本の多い人が建てる家(書庫/書斎/図書室のある家)



