シューズクローゼット/シューズクローク/玄関収納のある家をつくる

浅井知彦

浅井知彦

テーマ:住宅

家の第一印象を決めるのは、玄関になります。

明るく広く、すっきりした玄関は、入ってきた人を寛がせます。

反対に、ここに靴やモノが溢れていると、家の雰囲気が崩れます。

今回は、玄関まわりをすっきりさせる収納について、書いていきます。

玄関
写真はPanasonic玄関照明器具カタログより。
白を基調にした明るい玄関。
玄関は来客時、一番最初に見える場所です。
ここを綺麗にすれば、一気に家のデザインが上がります。


玄関は、外から最初に入る場所ですから、室内と外を繋ぐ場所になります。

収納の観点から考えるなら、玄関とは「外から持ってきて、部屋まで持ち込む必要がないものを置く場所」「中と外の接点」です。

中と外の中間にあるもの・・・そういうものは、たくさんあります。

たとえば、ゴルフバッグや釣り道具、テニスラケットなどの趣味のものかもしれません。

カー用品や、ヘルメットもあるかもしれません。

傘を置く場所も、もちろん必要です。

子供のいる家庭なら、小さな子ども用の自転車、遊具、三輪車、ベビーカー、サッカーボールなどもあるでしょう。


それに、元々、靴が多いのも問題です。

フォーマル(服に合わせて数種類)、カジュアル、ブーツ(収納場所をとりますね)など。

女性の場合は10足、20足もってるのも珍しくありません。

家族全体なら50足以上という場合もあるでしょう。


様々なモノ、数の多い靴、これらを来客の目に付かない場所に収納するには、今までのような「下駄箱」では無理。

独立したシューズクローゼット、シューズクロークが必要になってきます。

シューズクローゼット

扉を付けて視線から隠す、壁で仕切って見えなくするなど、直接モノを見えなくすることで、玄関はスッキリします。


もうひとつ、子供のいる家、ガーデニングをする家でしたら、玄関付近に手洗いを設けるのもおすすめします。

玄関手洗

手洗いは、設置場所はとりますが、外から帰って直ぐに手洗い出来るのは、何かと便利です。


玄関付近に、冬場にはコート掛けがあると便利かもしれません。

競技用の自転車など、外には置きたくないものもあるかもしれません。


今までのシューズクローゼット/シューズクロークは「大きな下駄箱」という発想で作られていましたが、このスペースの活用方法は、工夫次第でまだまだありそうです。


「外から家に持ち込むモノ」という点から考えると、あなたの趣味、生活パターンに大きく関わっている部分です。

このスペースの活用方法は、家を建てる人によってそれぞれ違う、個性的な空間になりそうですね。

家を設計するときは、設計者とよく話し合って、玄関がスッキリするような収納スペースを計画してください。

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浅井知彦
専門家

浅井知彦(一級建築士、コンクリート診断士、マンション管理士)

レヴォントリ株式会社 一級建築士事務所

素材メーカーで研究してきた技術者としての経験を生かし、鉄筋コンクリート造の住宅を提案。快適な住空間に仕上げるため、デザインありきではなく機能性重視の家づくりを行っています。

浅井知彦プロは神戸新聞社が厳正なる審査をした登録専門家です

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