安心して生活できる家を建てる【安全な家を作る方法】

浅井知彦

浅井知彦

テーマ:神戸、芦屋、西宮で家を建てる

今回は第4回、「住んでいる人に安全な家」についてです。


【第1回】家を建てるのに安全、安心な土地とは【安全な家を作る方法】

【第2回】安全、安心な家の構造は何かについて【安全な家を作る方法】

【第3回】安心して長く住むための家を作る【安全な家を作る方法】

【第5回】泥棒、空き巣に強い家を作る方法【安全な家を作る方法】

冬、部屋と廊下、浴室、トイレなどの温度差が大きくなるとヒートショックの恐れがあります。

階段には転倒の危険があり、結露を生じる壁はカビの原因になります。

今回は、このような危険を避けて、毎日の生活を安全に過ごすための家つくりについて考えてみます。


まず、最初にヒートショックや結露について。

暖房や換気などの対処方法もありますが、なんといっても重要なのは断熱性の向上です。

壁には充分な断熱材を入れて、窓は断熱ペアガラスサッシ。

断熱材

単純なことですが、これらをちゃんと計算していない家もあります。

断熱性能を考えてきちんとした設計をすれば、これらの不満は解消される筈です。

【参考】光熱費を安く、冬を暖かく過ごす家


次に転倒防止について。

階段の角度は、できるだけ緩やかにしましょう。

45度以下の角度にすれば、上り下りも楽になります。
(その分、スペースをとりますので、小さな家では難しいのですが・・・)

転倒した後、転げ落ちないようにするなら、直行階段より折り返し階段の方が良いかもしれません。

使いやすい手すりは、もちろん必須です。

階段


家の中の段差は、なるべく無くすこと。

特に気をつけるのは、数センチの小さな段差。これはつまづく原因になります。

お風呂場、玄関の三和土など、水が掛かる可能性のある部分の床は、滑りにくい素材にすること。

引き戸を使うときは、手を挟まないようなクローザがついていると良いですね。


・・・こうやって書いてみると、生活の安全というのは、毎日の快適性にも通じるものがあります。

安全性に配慮した家を意識すれば、快適な生活をおくることができる家になるのではないでしょうか。


※細かい点に配慮した建具や住宅設備は、日本のメーカーの方が多いような気がします。
(地震時の扉のロックとか、滑らない浴室床など)

デザインでは魅力的な外国製建具、建材ですが、安全性を第一に考えるのなら、日本の製品の方が有利かもしれませんね。

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浅井知彦
専門家

浅井知彦(一級建築士、コンクリート診断士、マンション管理士)

レヴォントリ株式会社 一級建築士事務所

素材メーカーで研究してきた技術者としての経験を生かし、鉄筋コンクリート造の住宅を提案。快適な住空間に仕上げるため、デザインありきではなく機能性重視の家づくりを行っています。

浅井知彦プロは神戸新聞社が厳正なる審査をした登録専門家です

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