住んでからわかる失敗、イライラポイントとは【シャワーに関する不満】
阪神間、神戸市、芦屋市、西宮市で建てる都市型3階建住宅の話、今回は「3階建住宅の注意点」についてです。
◆3階建のメリット
◆設計事務所の提案する3階建住宅
2階建てにするか、3階建てにするか・・・悩むところですが、これらには当然メリットとデメリットがあります。
今回は3階建てを建てるときに注意した方が良い点をいくつか書いていきます。
まず最初は「3階建ては階段の上り下りが大変ではないか?」について。
確かに、家の中を何度も上り下りするのは大変です。
しかし、設計を工夫することで、その負担を減らすことができます。
まず、階段スペースに余裕を持たせ、勾配を緩くすること。
これで上り下りは、かなり楽になります。
また、吹き抜けやスキップフロアで、上下階を緩やかに繋ぐこと。
家の中を一体的に利用出来れば、無駄に上り下りすることもなくなります。
これとは逆の発想で、フロア毎にゾーニングを行い、用途を分けるのも良いですね。
たとえば陽当たりの悪い1階は予備室として普段は使わず、2階3階だけで生活する、などです。
次に、高さ規制についての注意です。
住宅専用地域では、住宅の高さに規制があり、ハウスメーカーの設計では、2階建てくらいしか建てられない場合もあるかと思います。
ハウスメーカーの家では、階高や屋根の形状が決まっています。
(ハウスメーカのプランニングのほとんどが間取り図だけなのは、高さ方向の自由度が無いためです)
高さ規制が有る場合、規制に掛かるのは屋根の最も高いところ、2階建ての傾斜屋根なら、2階の天井より数メートル上の高さになります。
高さ規制のある土地で、最大限室内を広く取ろうとするなら、屋根の形状、階高を含めて、3次元的な発想で設計を行う必要があります。
高さ方向も生かすように考える=3階建てや半地下、スキップフロア(1.5階とか2.5階とか)などを考えることをおすすめします。
「3階建ては建築費用が割高になるのではないか?」についてです。
2階建てと3階建て、どちらが建築単価が高く付くのかといえば・・・3階建ての方が高くなります。
では、割高な3階建ては住宅として不経済なのかというと、これは土地の値段によって違ってきます。
阪神間、神戸市、芦屋市、西宮市あたりの住宅地は、安くありません。
場所にもよりますが、手頃な広さの住宅地だと、一坪あたりの値段は80万円~180万円くらいでしょうか。
この値段だと、土地の広さより、3階建ての建築単価アップの方が安くつきます。
もちろん、広くて良好な住宅地が入手できるなら、それにこしたことはないのですが。
最後は「3階や屋上で水は使えるのか」についてです。
3階建てでは、3階や屋上にも水道が付けられるのか(水圧は大丈夫なのか)と心配される方もいるかもしれません。
この点については、お住まいのエリアの水道局によって違いがあります。
まず神戸市についてですが、大丈夫です。ほぼ市内全域で、充分な水圧があります。
西宮市についても、海沿いの一部を除く大部分で充分な水圧があるようです。
芦屋市は・・・現在は場所によって直接給水可能なエリアと、そうでないエリアがあるようです。
このあたりは家を建てる前に、お住まいの地域の水道局に確認して下さい。
水道の高圧直結化は、今後も順次進められていくと思います。
将来的には、阪神全域で直接3階あるいは屋上まで水道を引けるようになるのではないでしょうか。



