土地探しで失敗しないために注意して欲しいこと【現地調査】
うちの会社は不動産業業者ではありません。
そして私は建築士であって、不動産の営業マンではありません。
しかし、お客様が新たに土地を購入し、住宅を建てるのであれば、是非、その前に相談して頂きたいと思います。
それは、住宅を建てる土地の価値については、建築士の方が詳しい分野があるからです。
住宅地を探している人が、チラシや住宅情報、ホームページなどでみる土地情報に掲載されている項目というと、値段や面積、場所の情報を除くと、
【用途地域】 【建ぺい率】 【容積率】
くらいでしょうか。
しかし、実際に家を建てるとすると、他にも必要になる情報がたくさん出てきます。
たとえば、
◇防火地域、建築協定など各種建築規制、条例など
→建てられる家の大きさ、窓や構造などが制限される可能性があります。場合によっては外壁や屋根の色まで指定されることもあります。
◇前面道路幅員、周辺道路の状況
→家を建てるときに使う工事車両の大きさが制限されると、工事費が上がる可能性があります。
◇水道、ガスなどの引き込み、下水配管
→追加工事が発生すると、家以外の工事が高くつくかもしれません。
◇地盤状況
→地盤改良などが必要になると、当然、建築費用が高くなります。液状化なども心配です。
その他にも、埋蔵文化財調査が必要な場所などもあります。
※地盤調査「標準貫入試験」準備の様子
「できる不動産屋さん」なら、これらの心配事をキッチリと調べ、購入前に説明してくれますが、項目によっては不動産屋さんの専門外のものあります。
建築工事に関することなど、不動産屋さんの専門外、建築士の方が詳しい事項もたくさんあります。
土地の購入契約をしてから「思ったより家の工事費がかかりそう・・・」という事態になると困りますね。
そんなことにならないよう、家を建てることを前提に土地を探しているのでしたら、是非、購入前に相談して頂ければと思います。
特に神戸、芦屋、西宮あたりのエリアでしたら、土地に関する詳しい情報を持っている不動産屋さんも紹介できますので、「損をしない土地選び」から家づくりをお手伝い出来ると思います。
土地を購入し、家をたてるというのは大きな事業です。
不動産の専門家、建築の専門家、場合によっては税理士や書士などの専門家の知恵を使って、損をしない家つくりをして欲しいと思います。



