鉄筋コンクリート住宅の問題点とは(2)
今回は、ローコスト住宅「鉄筋コンクリート」編です。
ローコスト住宅については、以前のコラムも参考にしてください。
設計事務所の考える住宅価格・・・ローコスト住宅について考える
ローコストで、丈夫で快適な鉄筋コンクリート住宅を作るにはどうしたらいいか・・・まずは建物の形です。
土地の形状にもよりますが、建物全体の形としてはなるべくシンプルに、四角形で構成された形が良いと思います。
幸いにも、鉄筋コンクリートの住宅はシンプルな四角形で構成されていても、充分、見栄えがします。
(むしろシンプルな方が格好良く見えることが多い)
外壁もシンプルに、打ちっ放しでいきましょうか。
ただし、汚れなどが目立たないように、撥水材などを外壁全面に塗っておきます。
これで水垢などが目立たず、メンテナンスの手間も省けます。
窓には断熱サッシ、壁には硬質ウレタンフォームなどの高性能断熱材をきっちりと使います。
断熱にはしっかり手を掛けないと、快適な住環境になりません。
ここにはきっちりと手を入れておきましょう。
室内のデザインについて、床はフローリング、建具関係も木製のものを選ぶと、暖かみのある空間になります。
キッチンやバスルームなど、水回りの住宅設備はお好みですが、コストを考えるなら国産メーカー品でしょうか。
これで、一般的な住宅、たとえばファミリー向けの4LDKくらいの間取り、30~35坪くらいの2階建て住宅を建てたとき、幾らくらいになるのか?
勿論、土地や施工会社によって変わってくるのですが、うちの設計事務所の想定工事価格は、
2000万円~2500万円
くらいだと思います。
あとは、屋上庭園を作ったり(50~100万円くらいプラスでしょうか?)、3階建にしたり(150~300万円くらい?)、ロフトを作ったり(100~200万円程度?)・・・構造がシンプルで丈夫な分、いろいろと遊べる家を計画できると思います。
正直、値段については木造の格安ハウスメーカーよりは髙くなると思いますが、大手ハウスメーカーのプレハブ住宅よりは安いと思います。
興味のある方は、一度、検討してみてください。



