耐久性に優れた家
今回は「地震に強い住宅」についてお話です。
今の新築住宅で、設計時に構造計算を行っているものは、どんな建築構造でも法的に充分な設計強度が確保されていると思います。
それは鉄筋コンクリート、重量鉄骨、軽量鉄骨（プレハブ）など、どんな構造でも同じです。
ちゃんと構造計算され、きちんとした施工、工事監理が行われた住宅は、どの構造でも、地震に対して充分な強さがあります。
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ただし、やや例外なのは、木造住宅2階建て以下の建物です。
木造2階建の建物は、確認申請時に構造計算書の添付が必須ではない場合があります。
しかし書類が必須でないからといって、構造計算の確認を行わなくても良い訳ではありません。
構造強度に関する確認は「当然行われている筈」ということで、書類の添付が省略されているだけです。
もちろん、私の事務所ではすべて構造計算を行います。
もし、木造2階建ての建て売り住宅を購入する、あるいは建てることがありましたら、構造計算についての書類を見せて貰うようにして下さい。
構造関係の書類が1枚も無いようでしたら、納得のいく説明が得られるまで、購入を待った方が良いと思います。
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ちゃんと設計された住宅は、どんな構造であれ、充分な耐震性を持つのですが、その耐震性の確保の方法には違いがあります。
鉄骨造の建物は、地震の揺れに対して「しなやかに変形する」ことで倒壊しないようになっています。
それに対して、鉄筋コンクリートの建物は「構造物の剛性を上げる（硬い建物にする）」ことで、地震に強くしています。
在来工法の木造住宅は元々「しなやかに変形する」ように設計されていましたが、現在では金具や筋交いなどで補強することで「変形しない（揺れない）建物」に近づきつつありますね。
鉄骨造と鉄筋コンクリート造の違いを纏めるなら、
鉄骨 ： 揺れるけど壊れない
鉄筋コンクリート ： 揺れないように強度を上げる
ということになります。
この違いはビルなどの髙い建物になるほど顕著になります。
鉄骨の中高層ビルは、鉄筋コンクリートのビルに比べると、かなり地震で揺れます（もちろん、安全性は問題ありません）
しかし、倒壊する危険は無くても、大きな揺れを不快に感じる人は多いと思います。
マンションなどで、鉄骨造のものが殆ど無い理由のひとつがこれです。
せいぜい3～4階建てまでの住宅では、地震の揺れに関してそれほど顕著な違いは出てきませんが、やはり剛性が高く、揺れの無いコンクリート造の方が、地震に対する「安心感」があると思います。
もうひとつ、鉄筋コンクリート住宅は地震で倒壊した例が、過去一例もありません。
様々な大地震のあった日本で、鉄筋コンクリート住宅は、今まで一度も倒壊したことが無いのです。
地震に対して絶対的な安心を求めるのなら、鉄筋コンクリート造の住宅は最適な選択ではないでしょうか。
地震に強い住宅を作りたい方、お気軽にお問い合わせください。
