家に住んでからわかる失敗、イライラポイントとは【家がゆれる、きしむ】
「神戸の建築士から関西で家を建てたいと思っている人へ」第二回です。
※関連コラム「神戸の建築士から関西で家を建てたいと思っている人へのアドバイス」
土地探し編
事前調査編
建築会社選び編
見積編
施工編
費用編
完成編
土地を探すエリア・サイズ・予算などが決まりましたら、最初にやって欲しいことは「そのエリアに精通している、信頼できる不動産屋と担当者を見つける」ことです。
「信頼できる不動産屋と担当者」を見つけることは、「目的の土地を探す」ことより重要だと思います。
・・・その理由は「売買取引される土地の情報の殆どは、すべての不動産屋さんの間で共有されている」からです。
簡単に説明すると・・・
一般のお客さんが不動産を探す場合、まず、インターネットやチラシなどで情報を探し、その物件を掲載している不動産屋さんに問い合わせをします。
そうすると、あなたからみて、Aという物件にaという不動産屋さんの担当者がつくという形になると思います。
この場合、aという担当者はAという物件のセールスマンになります。
当然、この物件を買って欲しいし、他の物件に浮気して欲しくありません。
売り手としては当然の立場です。
しかし、買い手としてはどうでしょうか?
もっと公平な、不動産の専門家としてのアドバイスが欲しいのではないでしょうか。
そのエリアに精通している「信頼できる不動産屋と担当者を見つける」というのは、物件のセールスマンではなく、あなたの「代理人」を決めるという意味です。
あなたは「代理人」を通して、物件の価値を審査し、比較するアドバイスを受けることが出来ます。
「代理人」は、専門家として、その土地の価値だけでなく、近隣の状況、学区、治安なども教えてくれると思います。
不動産という高額なものを買うのですから、こういった「プロからの助言」は重要なのではないでしょうか。
その他、土地を探す上で知っておいて欲しいことを幾つかあげておきます。
◆チラシやネットで書いてある土地の値段は絶対ではありません。
交渉次第で値切れることもあります。
これもあなたの「代理人」が交渉してくれると思います。
◆一般的に、古家付きの土地は、更地より安くなります。
家を新築したい場合、古家付きの物件を避けている人が多いかもしれませんが、解体を前提にして安く手に入れるという方法もあります。
解体費用は、木造戸建て住宅で150~200万円程度です(道路が狭かったりすると高くなりますが)。
◆「売り地」の表示が出ていない物件でも、出来れば売りたいと思っている持ち主もいます。
「売り地」の表示が無くても、場所が気に入ったところがあれば「代理人」に調べて貰うことが可能です。
◆広い土地を分筆して分譲する場合、分筆前に情報が入れば、自分の欲しい土地の広さに分筆してもらうことが可能かもしれません。
こういう情報は不動産業者間で出回るようですので、早めに情報を仕入れるのが大切です。
◆もちろんあなたがチラシでみた物件、インターネットで調べた物件を、「代理人」に調べて貰い、購入することも可能です。
そのエリアに精通している、信頼できる不動産屋と担当者を見つけることが出来れば、不動産探しで失敗することも少なくなると思います。
是非、信頼できる不動産会社・担当者をみつけてください。



