断熱性能の高い家で寒さ対策【窓ガラス・サッシ】・・・その2

部屋を暖かく保つための住宅設計、窓ガラス・サッシ編、その2です。

その1はこちらから。
【参考】断熱性能の高い家で寒さ対策【窓ガラス・サッシ】・・・その1


窓の断熱性能をあげるもう一つの方法として、窓を2重化するという手があります。

最近サッシメーカーから商品が増えてきた内窓ですね。



写真はYKK APのプラマードという商品です。

断熱性は大幅にアップすると思われますが、内側に出てくるので邪魔、開け閉めが2重で面倒になるという不便があります。


どうせ開け閉めが不便なのだったら、障子を内窓にするという手もあります。



これだとデザイン的にもスッキリするし、断熱性能的にも有利。
和風のインテリアならオススメですね。


もう一つは雨戸（シャッター）を付けること。



写真はLIXILの製品です。

日の短い冬は、夕方暗くなったら素早く雨戸を閉めることで、窓の断熱性は大幅に高くなります。
（特に風の当たる面、神戸だと北側に付けると効果的）

防犯性もあがるのでオススメですが、朝晩の開け閉めが面倒という欠点もあります。



本来、窓に求められる主な機能は「採光」と「換気」です。

明るく太陽の光が取り込めて、自然の風も吹き抜ける、その上で冬の断熱性能も確保したい。
使い勝手が良く、見た目も良くてメンテナンス性も悪くない。そしてコストが安い。

・・・いろいろと矛盾する事柄が多いのですが、可能な限り性能を追求して、住宅の設計に取り入れていきたいと思います。